2020年はコロナ禍で世界経済が一気に減速し、半導体産業もマイナス成長が予想されていました。ところが、なんと5%も伸びてしまったのです。そしてまた2021年については10~15%増は確実とみられており、世界半導体の総生産額は57兆円をこえてくるかもしれません。現状における半導体の牽引役は、データセンターのサーバーであり、そしてテレワーク急増によるパソコンの好調ぶりも背景にあります。この分野の半導体の売上高はおそらく20%近いのびをしめしており、20兆円くらいはあると思われます。長らく低迷していたスマホ向けの半導体は5Gモデルの増加もあり、少なくとも2021年は10%くらい伸びると推測。こうしたアプリケーション側の状況が活況であることに対して、肝心かなめの半導体の供給がまにあわない現状です。米国のフォード社は、半導体不足から今年の第2四半期は自動車生産が50%も減るというじつに悲観的な見通しを公表しています。フォルクスワーゲンは自動車用半導体の大幅な不足をなげいて、今や危機モードにはってしまったと表明しているのです。 米中貿易戦争の激化にともない、米国政府は今後、米国本土に約20のメガファブ(投資額1兆円以上)を新設することをうちだしました。台湾のTSMC、韓国のサムスンなどの外国企業の誘致に加えて、インテルが2棟建設するなどの計画をひきだしたのです。これは中国の半導体強化に対するリスクヘッジとして、米国国内に先端半導体工場を集めるという軍事・防衛的な見地からの施策になるわけですが、一方で半導体のサプライチェーンを米国国内で完結させるという思惑もあります。半導体不足の与える影響は自動車だけではありません。ソニーのゲーム機は絶好調で推移し、創業以来初の1兆円以上の利益をたたきだす牽引役となっていますが、昨年11月に発売したプレイステーション5の供給は逼迫した状況が続いています。とにもかくにも、半導体を筆頭に部品不足でつくることができないのです。今のところプレイステーション5は2022年も部品不足で、十分な供給には数年かかるといわれています。売るべき時期のチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。2021年の世界全体の半導体設備投資は20%増になる予定といわれます。私達の頑張りが半導体不足に貢献できるのです。今日も一日 が ん ば り ま しょう\(^o^)/
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