電子デバイス産業新聞の記事の紹介です。コロナ禍に世界が見舞われた2020年にあって、半導体の世界ランキングは1~3位まで不変であり、まさに不動の強さを見せつけました。
ただ1位のインテルは、データセンターのサーバー需要に支えられ順調に伸びたものの、成長率は7.7%にとどまりました。これはひとえに、AMDがTSMCの最先端プロセスを活用し、実に前年比50%増で伸びたことにより、CPU市場を少し奪われたからです。そしてまた、世界のIT企業がファブレス半導体企業になりつつあり、この影響も少しく被ったのです。2位のサムスンも、相変わらずの強さを発揮してはいますが、前年比の伸びは8.4%増にとどまりました。もちろん、業績自体は絶好調でありますが、NANDフラッシュの価格下落の影響が大きかったのです。そしてまた、会長のイ・ゴンヒ氏が死去したことによるトーンダウンも否定できません。3位のSKハイニックスは、データセンター向けやスマホ向けのDRAMがそれなりに伸びたことによって、前年比16%増という好成績を収めました。同じく4位のマイクロンも、DRAMの好調に支えられ、11.3%増でした。インテルの強さはとにかく際立っています。同社は半導体企業売上高ランキングでは、1992~2016年の25年間にわたりトップを堅持しました。17年と18年は韓国サムスン電子に首位を許したものの、19年そして20年と首位に返り咲きました。不動の世界チャンピオンとも言われるインテルの動向には常に注目が集まります。インテルを追い上げにかかる2位サムスン電子は、なんと19年4月からの12年間で非メモリー向けのR&Dと工場建設に12兆円を投じる計画です。3位のSKハイニックスも、28年までの10年間で11兆円を投資する計画であり、まさに半導体増産に向けてのサプライズです。
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