「仕事に言い訳はしない」(974号)・・健康経営優良法人のAZA

駅弁マイスターの三浦由紀江さんのお話をご紹介させてください。この方23年間の専業主婦生活を経て、1997年44歳時にJR上野駅の駅弁販売でパートデビュー。パート社員ながらはじめて上野駅8店舗を束ねる総括店長となり、49歳で契約社員に。2006年、52歳で正社員となり、53歳時に異例の抜擢で大宮営業所長(兼駅弁マイスター)となる。就任1年目で駅弁売上げを5000万円アップさせ、年商10億円超を達成。現在は定年退職されましたが今も販売の第一線で駅に立ったりもしています。――時給八百円のパートが千円や千五百円の駅弁をそう頻繁には買えませんでしたが、一応全部食べてみました。そういう私を見て、「三浦さん、頑張っても時給八百円のままなんだから、そこまでやる必要ないよ」と、パート仲間はもちろん社員さんからも言われました。そうそう、「こんなまずいもの、自分で買って食べるなんてバカじゃないの」と言う社員もいたんですよ。「信じられないでしょう?」主婦は家族が「おいしい」と言って喜んでくれる顔を思い浮かべて料理する。同じようにお客様に喜んでもらう商品をつくって売るの商売じゃないかと・・。この主婦としての目線が、その後の仕事の指針になっていきました。仕事観といえば、こんなこともありましたパートを始めて六か月くらい経ち仕事にも慣れてきた頃のことです。お弁当は配送担当のアルバイトが各売店に届け、陳列することになっています。ところがいつも一か所に山積みにして帰る人がいたんです。毎回開店時間までに並べ直していましたが、ある日堪忍袋の緒が切れて、現状を社員に見せて注意してもらおうと思い、そのままの状態で店を開けたのです。現れた社員さんはピックリですよね。「三浦さん、何これ」って・・。「あの人、いつもこうなんですっ!」「でも、並べ直す時間はあったんでしょう」「それは私の仕事じゃありませんっ。あの人をちゃんと教育してくださいよ~!」すると、こう言われたのです。「三浦さん、仕事に言い訳しちゃいけないよ」瞬間湯沸かし器的に頭にきて、「こんな会社、辞めてやる!」と思ったのですが、帰る頃には、「そうだよなあ、私か間違っていた。何で今日は手を抜いてしまったんだろう」と後悔しましたね。改めて「これからはいかなる時でも自分自身が納得する仕事をしよう」という思いを強くしました。また、これには後日談もあって、三日後に同じ社員さんが別の売店に入っている私のところに来て、「いやああの売店、きょうも陳列がひどいよ。あそこは三浦さんがいないとダメだね。これからも頼むよ」と。ああ、この人は私がいつも並べ替えをしているのを知っていて、だけど「仕事はそうじゃないよ」ということを教えてくれたんだなと分かりました。「三浦さんがいないとダメだね」の一言がものすごく嬉しくて、さらに仕事にのめり込んでいきました――。私達の「仕事に対する誇り」のクレドを確認します。「プロ意識を持ちます!「頼んでよかった」と言われる仕事をします。自分の行う仕事に誇りを持ち、言い訳やごまかしは一切しません。」今日も楽しく仕事を行いましょう!!(今週は経営大学校と、少し遅い夏休みを頂きますのでブログお休みさせてください)

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