「人間がかかる四つの病」(999号)・・ライフワークバランスのAZA

エンジニアリング事業部のホームページの「社長ブログ」がいよいよ明日1000号に到達します。7年3ヶ月ほどかかりました。初めは毎日行っていた全体朝礼の話を社員の皆さんに伝えるのに使用した原稿を掲載したことが始まりです。全体朝礼が週1回にかわり、コスメ事業部のhpにもスタッフブログを掲載したりと・・今また毎日頑張って掲載させて頂いています。最近の記事内容は、新聞3紙、年間100冊以上読むビジネス書から感じたことや情報を提供させて頂いています。作成に1時間程度かかりますので1000時間の時間を掛けたことにもなります。ブログのきっかけはホームページのSEO対策ですが今では、社長として欠かせない勉強のOUTPUTとしても活用させて頂いています。今後もお付き合いのほど宜しくお願い致します。さて今日は、ユニチャーム創業者の高橋慶一郎氏の「人間がかかる四つの病」についてお話をさせてください。――人間は放っておくと心が病気になるんです。症状には四つあって、一つ目は「自惚(うぬぼ)れ」二つ目に「驕(おご)り」三つ目に「マンネリ」、そしてベースにあるのは「甘え」ではないかと思います。失敗している経営者は必ずこの心の生活習慣病にかかっていますから、絶えず自制していかなければならないということです。私は昔からスポーツの世界に興味があったのですが、一流のスポーツ選手と創業経営者の資質というのはとても似ているんですよ。例えば市民大会から県大会、国体、オリンピックと上っていくのはどういう人達なのかなあと思っていたんです。彼らは、まずは目標を持ち続ける「目標魔」です。そしてそれに向かって実践していく「実践魔」でもあるし、達成できるまでやり抜く「貫徹(かんてつ)魔」でもある。また、サッカーや野球などの団体競技は仲間と一緒に成し遂げる「協働魔」でもあるし、監督やコーチ、先輩は指導する「教育魔」の資質も必要でしょう。割と若い頃からスポーツ選手の姿勢に共鳴してそういう生き方を目指してきましたが、私もやはり「目標魔」で「実行魔」で「貫徹魔」ですね。しかし、そうやって内なる欲求で精神性を高めていくことはとても大事ですが、同時に外なる刺激も求めていかなければなりません。外なる刺激も「下手な鉄砲数打ちや当たる」では困りますので、私は生涯で三人の師を持てばいいと思います。私のモットーは「人生われ以外皆師」で、どんな方からも刺激を受け、勉強させてもらっています。同年代でも第一線で活躍されていらっしゃる方もたくさんいますし、年下の経営者でも素晴らしい方はたくさんいます。『論語』に「下問(かもん)を恥じず」という言葉がありますが、年下の人や立場の下の人の意見に謙虚に耳を傾け、学ぶ姿勢はとても大事です。ただ、核となるべき存在として、三人の師が必要だと思っているんです。まずは両親。両親の生き様は人間ですから良いところ半分、悪いところ半分ですが、生まれた時から一番身近にいるお手本ですからね。次は教師ではない恩師。つまり知識や勉強だけではなく、生き方を教えてくれる人。そして社会に出たら職場の優れた先輩。職場でリーダーになるような人はそれだけ優れた生き方をしています。この三人の師を持ったら「守破離」の精神で、まずは師の良いところを真似る、教えを守る。そしてやはり師を乗り越えて、自分なりのものをつくっていくことが、人格形成のためには欠かせないポイントだと思います。うまくいかないことが続いていたら人間がかかる四つの病になっていないか確認してみましょう。

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