先週の水曜日に相模原商工会議所のオンライン経営講演会に参加しました。今日はその話をご紹介させてください。講師はVAIOなどソニーの主力商品を次々と生み出し、ソニー退社後はグーグル日本法人の社長を務めた辻野晃一郎氏。イノベーティブなものづくりの会社から最先端IT企業へ、そしていま自身の会社で再びイノベーションを起こそうと世界へチャレンジしています。世界の中で日本企業はどんなポジションなのか、日本が抱える問題とは、そしていま日本企業には何が必要なのかなど、今、なぜDX(デジタルトランスフォーメーション)が必要なのか?私はDX関係のセミナー、研修会など多数出席し学んできましたが、DXの導入方法やその後のイノベーションを・・という内容のものばかかりで具体的で勉強になっています。しかしDXが必要でなおかつ必須なその背景を解説しているこの勉強会に衝撃を受けました。講師の辻野氏が会社を起業したり、本を出版したり、講演をしたりするモチベーションがすべて集約されるところは“日本がヤバい”という危機意識なんです。日本は様々な分野ですべてが周回遅れ以上に遅れ始めています。辻野氏がソニーに在籍していた時代は、日本が経済成長、技術発展の先頭にいた時代でした。日本発のグローバル企業を世界中が尊敬していた時代は確かにありました。それと比べ、現在の状態は比較にならないほどに凋落しています。それは日本が抱える構造的な問題に起因すると言われています。例えばアメリカ人は基本Do It Yourself、個人主義。一方、日本は中央官庁も企業も皆、すべてピラミッド。トップダウンで降りてきた指示を受け身で黙々とこなす。指示がおかしくてもほとんど声をあげない。インターネットが当たり前になった今は個人が解放された時代です。なのに日本はいまだにピラミッド型が主流で、組織を守るために個人が犠牲になる構図がほとんど変わっていません。(この後のお話は省略)
私達が古い仕組から覚醒させる必要があるのです。そのためにDXを導入しイノベーションを起こしてく以外に道は有りません。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA