「TSMCの影響」(1106号)・・半導体製造装置設計のAZA

電子デバイス産業新聞から、世界最大の半導体受託製造企業のTSMCが熊本に進出することになり既に熊本が活況に成っている記事の紹介です。――熊本県は九州シリコンアイランドの中核をなす存在です。ここに来て、ファンドリー世界最大手のTSMCが熊本に進出することになり、県下の半導体関連の中小企業はまさに超元気印となっています。地元企業の池松機工、OGICなど工場新増設など数十社が工場新増設急ピッチに進んでいます。TSMC熊本は、投資額は当初の8000億円から約1兆円に膨らんでいます。池松機工は、熊本県大津町に本社を構えるカンパニーであり、精密切削などの複合加工、5軸加工、大型5面加工などにはめっぽう強い。最近になっては、半導体関連の仕事が急増しており、これに備えて2019年3月に新工場を稼働させており、またさらなる拡張も検討されている。「半導体関連などの複雑形状パーツについては、5軸加工が必要であり、大型で高額なオークマの5軸マシニングセンターを入れるなどして対応しているが今後も設備投資を考えたい」と・・池松機工の代表取締役の池松氏によれば、こうした設備増強に加えて、環境経営が求められており、SDGsにも全力で取り組んでいます。また、売り上げも中期計画として30億円突破を目標としています。ちなみに池松氏は、熊本を中心に九州一円に広がる中小企業ネットワークともいうべきITプラザ協議会の会長の任にあリます。OGIC(オジックテクノロジーズ)もまた、得意技の「ケミカル技術」を武器にして、半導体分野を徹底強化しています。この会社も売り上げは急拡大しています。「IGBTモジュールなど、パワーデバイスのセラミック基板めっきは、これまでにも多くの評価されました。しかして、2019年からはパワー半導体ウエハーの製造工程のめっきによる電極形成に踏み込んでいます。つまりは、ウエハープロセスの分野を拡大しており、これに加えて、半導体製造装置部品のめっきも行っています」代表取締役の金森氏は、熊本県工業連合の会長の任にもあった人物であり地元中小企業の人たちにも人望も厚い。金森氏によれば、OGICも新工場建設など設備拡張に積極的に取り組んでいるが、熊本県下の中小企業は数十カ所で新工場計画が急ピッチで進んでいるといいます。まさにTSMC効果なのであります。TSMCは、茨城県つくばにも研究開発センターを設置してR&D活動を開始しており、日本へののめり込みはますます強くなっていくだろうと言われております。台湾は超親日であり、先ごろの調査においても「最も大好きな国はニッポン」が全体の60%を占めたほどですので台湾企業と日本企業の結びつきはますます強くなっていくに違いありません。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA