新しいメンバーが多くなりましたので、今日は弊社のクレドについてお話をさせてください。今週月曜日の朝礼で「勝ち残る会社創りのための最強ツール」=「経営理念」というお話をしました。世の中の多くの企業は、理念を掲げています。企業としての「考え方」や「姿勢」を示す言葉であり、経営において非常に重要なものです。但しどれだけ素晴らしい経営理念があったとしても、それが社員に伝わっていなければ経営理念は無いに等しいということです。そこで経営理念を社員に一人ひとりに理解してもらい、経営理念をわかりやすく「行動指針」に落とし込んだものがクレドになります。例えば、「お客様第一主義」。この一言だけが書かれたクレドがあったとします。この言葉を日々目にしているだけで、顧客からクレーム電話が入った時にも冷静に対処できるかもしれません。利益の追及に走り、道を誤りそうになった時、ブレーキとなってくれるかもしれません。クレドは社員に「こうしなさい」と行動を促すものでありません。業務の中で決断を迫られた時、自分で考え、答えを導き出す際に大切にすべき価値観を示すものです。よく、クレド=マニュアルと勘違いをする人がいますが全く別物です。マニュアルとは「仕事のやり方」を共有するものと心得てください。例えば、ファストフード店で、一人のお客がハンバーガーを30個オーダーしたとします。「店内でお召し上がりですか?」と必ず聞くのがマニュアルです。しかし、30個ものハンバーガーを店内で食べる可能性は限りなく低いだろうと予測し、「お持ち帰りでよろしいでしょうか?」と臨機応変に対応できる価値観を共有するのがクレドの役割です。以上のように、クレドとは社員一人ひとりに自律を促すツールで、ある意味、マニュアルやルールとは真逆の存在です。マニュアルが「仕事のやり方」を共有するものであるのに対し、クレドは「仕事のあり方」を共有するものです。弊社のクレド作成は2017年にプロジェクトメンバー10名で発足したチームを中心に社員全員で作成しました。作成期間中PJメンバーはクレドについての講義を7回ほど受講しながら作成を進めました。ミッション・ビジョン・バリューに分かれていますが、ミッション・ビジョンは私が作成いたしました。それをもとに社員の皆でバリューを作ったのです。また作成途中で会社全体のグループディスカッションを数回行いながら意見交換をし、全体アンケートを4回行い派遣社員として社外勤務のメンバーにも参加してもらっています。こうして1年掛けて5つのテーマに分類して作り上げました。①お客様対応 ②チームワーク ③人材育成 ④仕事に対する誇り ⑤仕事の取組 とそれぞれのクレドになりました。最後にクレドカードのデザインや形、取り扱い説明書などを作成し現在のクレドカードとなりました。策定をしても浸透し行動を変えていかなくては行けません。策定に続いてクレドの「浸透計画」を社員全員で考えて作成し1年掛けて実施しました。現在のように毎朝の朝礼時に唱和することもこのときからです。社員全員で作り上げた弊社のクレドは、社員全員のベクトルを合わせる大切なツールです。毎朝の唱和の際には1つひとつのクレドを噛み締めながら心に響かせたいですね。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA