先週朝礼でご紹介した、勉強しながら読み続けた樋口泰行社長著書「パナソニック覚醒」。パナソニックという大企業がどのように変革し覚醒したか・・・本当に勉強になりました。また樋口社長の手腕に脱帽です。現在にアレンジされた松下幸之助イズムを継承されているんです。そんな感動と学びを得た書籍の「あとがき」に紹介されていた素敵な言葉を今日は、ご紹介致します。時代が大きく変革していく中で、私達自身がそれに対応して、変わり続けなくてはいけいことを紹介してきましたが、それとは逆に変わってはいけないこと、大切に持ち続けなくては行けない考え方のご紹介です。――パナソニックに戻ることになってから、創業者の松下幸之助について、よく考えるようになりました。もし、経営の神様と言われた松下幸之助が、豊かな現代に生まれていたら、どうしていたかなあ、と。当時とは、まったく違う使命を考えたと思うのです。そして、いろいろ調べているうちに、創業者がなんとも素敵な言葉を残していることを知ったのでした。私は座右の銘のようなものを持つことはなかったのですが、この言葉はとてもいいなあと思いました・・。
「愛されるような仕事をする」
1983年4月、世界各国の若手経営者が東京に集まる世界大会が開かれました。88歳の高齢にもかかわらず、講演を引き受けた松下幸之助は、自らの経営哲学を語るとともに、その根底にある人間観を披露したのでした。その後の質疑応答で、こんな質問をもらいました。「ビジネスマンにとって、もっとも重要な責務は何でしょうか」その答えが、これです。「簡単にいうと、みんなに愛されることですね。『あの人がやってはるのやったらいいな、物を買(こ)うてあげよう』というふうにならないといかんですよ。そのためには奉仕の精神が一番大事です。奉仕の精神がなかったら、あそこで買うてあげようという気が起こらない。そうですから、ビジネスマンの大事な務めは愛されること、愛されるような仕事をすることです」言い換えれば自分のファンになってもらうことです。いかなるビジネスも、お客さまや仕入れ先といった、さまざまな人との関係の上に成り立っています。そうした人たちとのご縁に感謝し、喜んでいただけるよう徹底して奉仕をする姿勢が何より大切だ、というのです――そしてもうひとつ、創業者の言葉として改めて忘れてはいけないと思ったのがこれです。
「一商人たるを忘れず」
今や大企業になっているパナソニックも、創業時はベンチャーでした。大変な状況だったと思います。ものすごい腕力とスピード感、急発進、急プレーキがフルに駆使されて経営されていた。そこでの主役は、創業者ばかりではありませんでした。会社は、社員一人ひとりによって成り立っていたのです。一人ひとりが商人たるを忘れず、仕事をしていった。とにかく、お客さまのことを考えて仕事をしていた。お客さまに向かずに、いったい誰を向いて仕事をするのか・・と。豊かになり、会社が大きくなると、お客さまのおかげで会社が成り立っていることを忘れてしまう。お客さまのおかげで、自分は収入をもらっていることを忘れてしまう。その危険は、常に潜んでいるのです――。
現在私たちはクレドについてのディスカッションを行っていますが今一度、仕事に対する姿勢を確認することをお願い致します。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA