「認知症予防の日」(1149号)・・健康経営優良法人のAZA

今日6月14日は「認知症予防の日」。認知症の大きな原因とされるアルツハイマー病を発見したドイツの医学者・精神科医アロイス・アルツハイマー博士の誕生日に由来して、2017年に日本認知症予防学会によって制定されました。認知症は決して他人事ではありませんし、遠い未来の話でも有りません。現在65歳以上の10人に1人の頻度で見られる疾患といわれており、その数はますます増加傾向にあります。ところが、最新の医学でも効果的な治療法は確立されていないのが現状です。認知症は、高齢者が最もなりたくないと考えている病気の第1位に挙げられていますが85歳以上での発症率は40%を超えています。認知症になりたくないから働き続けるという人も多くいます。私自身も母親の認知症と介護について大変なおもいをしてきましたので、なりたくない病気です。超高齢化社会に突入した日本においては、認知症患者の医療や介護の費用に労働生産性の損失などの社会的な負担を加えた「社会的費用」は、14.5兆円にも上ることが明らかにされています。認知症の予防において、現在、最も重要と言われているのが食事です。例えば、糖尿病や高血圧の患者は認知症の発症率が高いことが報告されており、糖質・塩分を控えめにすることが、認知症の予防にもつながると考えられています。また緑茶やワインなどが認知症予防になるとされていますが、肉や魚などたんぱく質もバランスよく日々の食事で摂取することが望ましです。そして、最新の研究ではミツバチが木の芽や蕾、花粉、樹液などを集めてつくる「プロポリス」に認知症の予防効果があることが分かってきました。プロポリスに認知症予防可能性があることを突き止めたのは株式会社山田養蜂場です。九州大学大学院歯学研究院への研究助成を通じ、同社が販売しているサプリメント「プロポリス300」を服用することで、高齢者に対する認知機能の低下を防ぐことを世界で初めて明らかにしました。この内容はオランダの国際学術誌にも掲載されて、世界から注目を集めています。高齢化社会はマイナスイメージに思われがちだですが、長寿自体はむしろ喜ぶべきことです。ただし、それは心身ともに健康であってこその話。中高年はもちろん、身体は長い時間を掛けて作られるものですから、若いうちから食生活などにも気を付けて予防に努めたいものです。

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