久しぶりに相模原商工会議所の対面セミナーに出席してきました。デジタル化推進フォーラム「第一部・フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」についてお話させてください。『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』フィンランドが5年連続で幸福度世界1位となりました。この幸福度1位の秘密を、フィンランド人の働き方に焦点を当て綴った書籍『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」は、10万部を突破しました。 幸福度ランキングとは、GDP(国内総生産)、健康寿命、人生の選択の自由度、社会の腐敗度といった要素に加え、国民に幸福度を聞いた結果などをもとに、総合的な幸福度を測り、国連が毎年発表しているものです。今年、日本は54位で、昨年の40位から順位を下げました。フィンランドは、コロナ以前から在宅勤務3割を実現していました。有休消化は100%で、平均睡眠時間は7時間半。それでも、一人あたりのGDPは日本の1.25倍。午後4時になるとオフィスから人がいなくなるフィンランドでは、夕方からは、家族と過ごしたり、趣味や勉強に時間を使ったりするそうです。残業せず効率よく働くことで、ゆとりのある暮らし方・生き方につながっているフィンランド。日本でも、コロナ禍で在宅勤務が一気に広がり、働き方と生き方は密接につながっていることをあらためて実感された方も多いのではないでしょうか。日本とフィンランドでは、人口規模も、制度も、文化も違いますが、フィンランド人の働き方や考え方から学べるヒントはたくさんあるはずです。『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事は終わるのか』のなかから、フィンランド人の働き方をいくつか紹介します。
・できるだけメールのCCに入れない
・1日2回のコーヒー休憩
・計画に時間をかけず、進めながら詰めていく
・時には外で話し合う
・歓送迎会もコーヒーで
・父親の8割が育休をとる
・サウナは接待やおもてなしの場にもなる
・偏差値や学歴で判断しない
・2人に1人は、転職の際に新たな専門や学位を得ている
人口550万人のフィンランドでは、一人ひとりの人材を生かし、効率を高めるために、在宅勤務や※ウェルビーイングを重視した働き方や暮らしを以前から取り入れ、進化し続けてきました。コロナは、日本の私たちの生活や働き方、価値観に大きな変化をもたらしています。そんな日本へのヒントとなるようなことがフィンランドにはたくさんあると思います。過去何年にもわたってフィンランドが幸福度調査で世界トップになっていますが、それは長年の努力の積み重ねでもあり、より良い未来への進化はこれからも続きます。
※ウェルビーイングとは、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA