熱中症に気をつける猛暑が続きますが、このシーズンは食中毒にも要注意です。食あたりで苦しんだ経験御座いませんか。食中毒は、原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内に侵入することで発生します。主な症状は下痢や嘔吐、腹痛などです。厚生労働省によれば近年、食中毒の発生件数は年間約1000件、患者数は約1万人で推移しています。毎年5~9月は、細菌性の食中毒が多発するシーズンになります。家庭での発生を予防するため、食材を購入してから調理して食べるまでの過程で、細菌を ①付けない②増やさない③やっつける ことが重要になります。肉や魚などの生鮮食品は、肉汁や水分が漏れないようにビニール袋などで分けて保存しましょう。生鮮食品は温度管理が重要ですので、購入は買い物の最後にし、冷凍や冷蔵が必要な食品は、帰宅後すぐに冷蔵庫や冷凍庫へ保管。調理や下準備の前には、必ずせっけんで手洗いしましよう。野菜も流水で洗い、生肉や魚を切った包丁やまな板は、洗浄と併せて熱湯で殺菌が安心です。また調理の加熱は十分に行いましよう。多くの細菌やウイルスは高温で死滅します。目安は、中心部の温度が75度で1分間以上の加熱です。食べる前の手洗いも必須です。清潔な食器を使い、室内に長時間放置することは避けましよう。余った料理は清潔な容器で冷蔵庫に保存します。熱いものはあら熱を取ってから。温め直して食べる際も十分に加熱してください。時間が経過したものは、思い切って捨てましよう。魚介類を食べる際に気を付けたいのが、寄生虫の一種「アニサキス」による食中毒です。このところ非常に増えています。幼虫が付着した魚介類を刺し身やすし、または加熱が不十分な状態で食べると、激しい腹痛や嘔吐を引き起こすことがあります。新鮮なものを購入し、もし虫体が見つかったら取り除き、しっかり加熱を。60度で1分以上加熱すれば死滅するそうです。コロナ禍で料理などのテイクアウトも普及していますが、持ち歩く時間は短くし、帰宅したらすぐに食べてください。食べきれない場合は常温で放置せず、冷蔵庫で保存しましょう。
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