技術屋のサブスク昨日4月18日は「発明の日」。これは1885年(明治18年)の同日、日本の特許制度が始まったことに由来し、1954年(昭和29年)に制定されました。「発明」という人間の知的活動の成果を保護する特許権、知的財産権への理解を図り、社会の発展を期するものです。私たちの暮らしに欠かせぬ産業製品は、多くの発明の成果、知的財産に支えられています。例えば自動車1台の部品数は、大小3万点もあるそうです。関係する知的財産となると、数万件に及ぶのではないかとも言われています。まさに膨大な発明、知的財産の結晶ともいえる自動車ですが、初めて実用化したその一人が、ドイツの発明家カール・ベンツです。19世紀後半、蒸気機関が主流であった時代に、彼はガスを原動力とした内燃機関(エンジン)に着目し、馬もレールも必要ない、「自分で走るエンジン駆動車」を作ろうと思ったのです。ガスを使う斬新なアイデアを種に「自動車」は生まれたのです。発明への道は、人がまだ歩んでない道であり、当然、苦闘の連続であります。車に載せる軽量・高速回転のエンジンを追求し、試行錯誤を重ね、冷却器など不可欠の関連機器も自ら開発しました。世間の冷笑。経営上の窮地。次々に襲う難問に応戦して1886年1月、ベンツ氏の自動車は特許を得て、ついに実用化を果たします。「すべての否定や拒絶をしりぞけ、自分と自分の発明を断固つらぬくことが肝心だった」と後に述べています。あのエジソンも、白熱電球の発明に際して、1万回以上失敗しても、へこたれなかったのです「人の何倍、何十倍もの挑戦と努力、創意工夫で、“生みの苦しみ”を突破していった」と述べています。明確な目標を持つこと、諦めないことが、創造的人生のためにどれほど大事か・・。発明を辞書で引くと「今までになかったものを新しく考え出すこと。特に機械・製品・方法などの科学技術的な独創。」とあります。私達の仕事は、難易は有りますがお客様から出された課題、仕様を満たすものを設計する技術支援です。どの様な難しい依頼でも「諦めない心が可能性を開く」のではないでしょうか。