「雑談は実は大事」(1300号)・・業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスクコロナ禍において、家族や友人と直接会ってコミュニケーションを取る機会が減少した人は、ある民間調査によると4割以上に上ったと報告されています。一方で、この期間にはオンラインによる非対面コミュニケーションが急速に広まりました。移動の必要がなく、離れた場所でも簡単に話すことができるというメリットは非常に大きいものです。しかし、一方で何か物足りなさを感じたことはありませんか? 小林理学研究所の牧野康一氏は、コロナ前の日々を振り返り、「皆でお茶とお菓子で休憩して雑談していただけなのだが、今にして思うと、研究室のメンバーが揃って、いろいろな話をして、有意義な時間であった」「お茶の時間の雑談から、新たな研究の芽が出たこともあるのではないかと思う」と指摘しています。コロナ禍も落ち着きつつある今、私たちは対面での雑談の効用について考えるべきです。最近、よく耳にする言葉に「タイパ(タイムパフォーマンス)」があります。これは「費やした時間に対する成果や満足度」を意味し、有限な時間を効率的に使うことを重視する多忙な現代人の特徴です。しかし、私たちは効率や生産性を優先するあまり、かえって価値あるものを見落としているのではないでしょうか。会議や会合が終わると、会場のあちらこちらで自然に雑談が生まれる光景をよく目にします。「たいしたことではないんだけど……」というフレーズを枕に、他の参加者たちも自身の体験を語り始め、貴重な経験が共有されたり、「先日こんなことがあって、実は困っている」と悩みを相談し合ったりします。そして、笑顔と共感の輪が広がっていくのです。もちろん、雑談に流され過ぎることは問題ですが、打ち解けた雰囲気の中での雑談は非常に重要です。雑談はアイデアの宝庫であり、幸福感を高める心の栄養であり、人間関係の潤滑油と言えるでしょう。「世界最高の雑談力」の著者である岡本純子氏は、「オフィスのおしゃべりのメリットは、デメリットを大きく上回る」という米ラトガーズ大学などの調査結果を紹介しています。彼女は雑談が「まるで万能薬のように、人の苦しみや悩みを和らげる効果を持つ」と述べています。人との深い関係は、一朝一夕では築けません。お互いが自然体であり、些細なことでも話せる居心地の良い雰囲気の中での時間の積み重ねが、じっくりと信頼関係を育んでいくのです。

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