当事者の声を聞きましたか?」(1301号)・・業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク先日、書体デザイナーの高田裕美さんへのインタビュー記事が公開され、多くの人々から大きな反響を呼んでいます。この記事では、高田さんが弱視やディスレクシア(読み書き障がい)の人々にも読みやすいフォントを制作するに至った経緯や彼女の取り組みについて語られています。記事には、多くの読者からの感想が引用されています。「自分もディスレクシアの傾向があるが、これなら読みやすい」「小4の娘がパソコンで一番使いやすいと言っていた」といった声が寄せられています。高田さんのフォントが実際に使われることで、読み書きに苦労する人々にとって助けとなっていることがうかがえます。高田さんは当初、弱視や高齢者向けの別の書体を開発していました。その際、専門家の助言を得るために専門家を訪ねました。しかしその時、専門家から投げかけられた一言に高田さんは衝撃を受けました。「当事者の声を聞きましたか」という問いかけです。この言葉によって、高田さんは自身の取り組みに対して新たな視点を得ることとなりました。さらに高田さんは、視覚障がい者の学校を訪れた際に、子どもたちが机に顔を近づけて必死に読み書きしている姿に出会います。この光景を目の当たりにした高田さんは、「彼らにも使いやすい書体を私が作らなくては」という闘志を抱きました。その結果、彼女は8年の歳月をかけて「UDデジタル教科書体」というフォントを完成させることに成功しました。(MicrosoftOffice採用フォント)高田さんは現場に足を運ぶことの重要性を強調しています。自分自身の目で見たり、耳で聞いたりすることで、予想もしなかった発見や、自身の誤った思い込みに気付くことができると感じています。これらの経験は、彼女の創造力の原動力となっています。「多様性の社会」と言っても、それは特別なことではありません。他者の状況を理解し、困っている人がいれば、自分にできることを行動に移すことが重要です。そうすることで、選択肢が増え、生きやすい環境が広がるのです。誰もが置き去りにされない社会は、私たち一人ひとりが身の回りから始めることができます。高田裕美さんの取り組みは、弱視やディスレクシアを抱える人々にとって大きな希望となっています。私たちは彼女のような人々の取り組みを支持し、当事者の声に耳を傾け、自分たちにできることを考え、行動することが求められています。そして、それによってより包括的で優しい社会の実現に貢献することができるのです。私達の業務に置き換えて考えてみたい記事でした。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA