「大事業を成就する人間力とは・・」(1307号)・・業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク今月は弊社の第34期の決算月です。長い間、激動の業界で半導体製造装置の設計事務所として様々な困難を乗り越え、老舗の地位を築いてまいりました。そこで今日は、黒部ダム竣工から60年を迎えた節目に、「大事業を成就する人間力とは」というテーマについてお話ししたいと思います。昨年の2月には、富山県の黒部川第四発電所の設備改修により、約半世紀ぶりに最大出力が増大したという報道がありました。その情報に触れ、発電能力向上への情熱に敬意を抱きました。黒部ダム(黒四ダム)は1963年に黒部峡谷に完成し、今月で60年の節目を迎えます。このダムは戦後、関西地域の電力需要に応えるために計画されたものです。工事はわずか7年間で完了しましたが、その間には延べ1000万人もの人々が関わる大変な難事業でした。大手建設会社5社が5つの工区を分担しましたが、3000メートル級の山脈に囲まれた秘境地帯での作業は非常に困難でした。どのように建設資機材を運び込むか、最初から搬入路を造ることから始まり、困難の連続でした。特に長野県側の工区では、工事用トンネル(現在の関電トンネル)を掘る際には、大量の水が出る破砕帯に阻まれながらも、執念を持って掘り進めました。一方、富山県側の工区では迎え掘りによる作業が行われました。数百人の労働者が資材を背負いながら断崖を進み、ブルドーザーが雪山を越えて建設地の谷へ向かいました。予定よりも約10カ月遅れてトンネルが開通し、ようやくダムの本体工事が始まりました。黒部ダム建設には、数多くの困難な歴史が刻まれていたのです。ダム本体だけでなく、10キロ下流には地下に発電所を建設し、さらには工事用トンネル(現在の黒部トンネル)や地下導水路の掘削といった難工事も並行して行われました。どんな油断やミスも許されない状況下で、各部署の一人ひとりが真剣に取り組み、団結していくことが成功の鍵でした。ダム建設の記録の中には、ある工区の責任者が直面した困難な壁に立ち向かう姿勢の変化が印象深いエピソードがあります。「何とかなる」という考え方から、「必ず、何とかする」という執念へと転換したのです。このような精神が、偉大な事業を成し遂げるための力なのかもしれません。黒部ダムは今も多くの人々を魅了し続けています。その魅力は、自然と調和した美しさや、日本一の堤高である186メートルの壮大さだけではありません。それ以上に、人々の思いが込められているからこそ、心を打つのです。私たちの会社も、黒部ダム建設に見られるような人間力を持つことが重要です。どんな困難な状況に直面しても、臆せずに挑戦し、勝利を目指す執念を持ち続けること。そして、一人ひとりの思いを合わせ、団結して取り組むことが、大きな事業を成し遂げるための力となるのです。黒部ダム建設の物語は、私たちに勇気と感動を与えてくれます。困難な状況下での死闘を通じて、偉大な事業を成し遂げるための力強さを再確認しましょう。私たちも同じような精神を持ち続けることで、新たな挑戦に立ち向かい、成功を収めることができるのです。これからもAZAエンジニアリングは常に成長し続け企業や社会に貢献していきます。

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