技術屋のサブスク日本医師会の釜萢(かまやち)敏・常任理事は、新型コロナウイルスの国内感染状況に関して、5日の記者会見で興味深い見解を示しました。「現状は『第9波』になっていると判断するのが妥当ではないか」とのことです。全国的に新規感染者数が緩やかに増加しており、高齢者や基礎疾患を持つ人々の重症化リスクへの対策が非常に重要だとの認識を示しました。厚生労働省が6月30日に公表したデータによると、定点医療機関での新規感染者数は計3万255人で、1定点あたり6・13人とのことです(速報値)。この数字は前週の5・60人と比べて約1・1倍であり、39都府県で前週よりも増加しています。厚労省は「4月上旬からの緩やかな増加傾向が続いている」と報告しています。釜萢氏は会見で、「これまでの考え方では、感染の波が一時的に下がって最低点に達し、再び上昇する状態が続く場合は、新たな波と考えてきました」と述べました。そして、昨年秋からの第8波が収束し、再び感染者数が増えている現状は、第9波の始まりであるとの分析結果を示しました。今後については、「夏に向けて、移動や人との接触機会が増えることから感染者数が増加する可能性が予想されます」と述べました。しかしながら、「感染の拡大スピードは急激ではなく、ゆっくりと進んでいるのが今回の特徴です」とも述べました。そのため、「定点報告を注視しながら、リスクの高い高齢者などへの感染拡大を防ぐための対策を検討していく必要があります」と述べました。新型コロナウイルス感染状況は依然として懸念されますが、釜萢氏の意見は重要な示唆を与えてくれます。私たちは引き続き注意を払いながら、感染予防に努める必要があります。特に高齢者や基礎疾患を持つ人々へのサポートを強化し、感染拡大を食い止めるための努力を続ける必要が出てきました。各個人で出来る完全予防を実施して下さい。