「飲酒の思いがけない効果・・」(1326号)・・業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

猛暑が続いていますね。この季節はビールが本当に美味しい季節です。私は体調不良で生まれて始めて1ヶ月以上の禁酒を余儀なくされています。お酒については、「体に良いのか悪いのか?」という疑問があります。現代ビジネスのお酒についての記事のご紹介です。近年、日本人の食生活の変化に伴い、アルコール飲料の消費量は減少していますが、一方で日本酒の輸出は伸びています。和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で注目を浴びる中、日本酒もますます注目を集める可能性があります。
「酒は百薬の長」
この言葉は、中国の歴史書『漢書』から伝わり、古代ギリシャの医師ヒポクラテスもワインを有益な薬と讃えました。実際、酒には麻酔・鎮静作用やストレス解消、食欲増進、栄養効果などの効果があります。日本でも古い文献には、天女が作る口嚙み酒が万病に効くと書かれています。しかし、飲みすぎは禁物であり、適量を守ることが重要です。現在では未成年の飲酒は法律で禁止されており、妊娠中や授乳期の飲酒も慎重にする必要があります。アルコール健康医学協会によれば、100歳以上の元気な方の約6割が適量のお酒を楽しんでいるとされていますが、個人差があり、適量の判断は慎重に行うべきです。お酒は万能な解決策ではありませんが、節度を持って楽しむことで健康に良い効果を得ることができます。
一方で「酒は百毒の長」
とも言われます。吉田兼好や貝原益軒なども飲み過ぎには警鐘を鳴らしています。未成年や妊娠中の飲酒は禁止され、適量の表示も義務付けられています。飲み過ぎはアルコール依存症や臓器障害を引き起こす可能性があります。厚生労働省の指針では、1日に約20gの純アルコールを摂取することを目安としています。日本酒なら1〜1.5合、ビールなら中瓶1.5〜大瓶1本程度が推奨されています。個人差はあるものの、依存せずに適量を守ることが重要です。日本酒に関する「百薬の長」の言い伝えや常識が本当に根拠があるのか疑問が生じます。そこで、秋田大学名誉教授の滝澤行雄医学博士にお話を伺い、日本酒のパワーについて探求してみることで、酒と健康の関係について詳しく知る機会を得ましょう。
また、「Jカーブ効果」という現象も注目されています。これは、適量のアルコール摂取が健康に良い効果をもたらすことを示すものです。世界各国での疫学的調査では、心臓病やがん、糖尿病、肝硬変などの発症リスクが、適量のアルコールを摂取する人ほど低いことが明らかになっています。適量のお酒を飲む人の総死亡率や心血管系死亡率も、飲まない人や飲み過ぎる人に比べて低いと報告されています。この「Jカーブ効果」という言葉は、アルコール摂取量と健康リスクの関係を示すグラフの形状から名付けられました。
動物実験でも、「Jカーブ効果」が実証されました。広島大学や酒類総合研究所との共同研究では、老化促進モデルマウスに1〜2%のアルコールを含む飲料水を与えた結果、1%エタノール群では老化が抑制されました。ただし、2%エタノール群では逆に効果が薄れました。また、高脂肪食摂取ラットに1%エタノールを摂取させると肝機能が改善され、血中尿酸も減少しました。これらの実験結果は、適量のアルコール摂取が健康に良い影響を与えることを裏付けています。
人間に換算すると、1%エタノール飲料水の摂取量は1日に10〜20g程度に相当します。この量は「節度ある適度な飲酒」の指針と一致しています。ただし、飲み過ぎやアルコールへの依存は健康リスクを引き起こすことも覚えておくべきです。適量のアルコール摂取を心がけ、健康に楽しく付き合いましょう。以上の情報を踏まえ、酒の健康への影響について理解を深めましょう。しかし美味しいビールはそれだけで寿命がのびますね。もうすぐ夏休みです。くれぐれも飲み過ぎに注意でーす。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA