「海のレジャーにおける安全対策に注意しよう・・」(1340号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク 楽しい夏休みを過ごして頂く為の注意喚起(その2)夏の海は、家族や友人と楽しい思い出を作り、心身をリフレッシュする素晴らしい場所ですが、一瞬の油断が重大な事故につながる可能性もあることを忘れてはいけません。知人の体験談を紹介しながら、海のレジャーを楽しむ際に気を付けるべき点をお伝えします。
昨夏のある日、人の少ない海水浴場で遊泳中、知人は急遽救助を求める叫び声に遭遇しました。目と鼻の先で、必死に泳ごうとしている10歳ほどの女の子と父親がいたのです。近くに泳ぐ人はおらず、岸までは20メートルほどの距離。知人は素早く助けを呼ぼうと岸を目指しましたが、進むにつれて前に進めなくなってしまいました。その時、彼は「離岸流(=岸に打ち寄せた海水が沖へ戻る潮の流れ。流速は最大で秒速2メートル)」に巻き込まれていたのです。
幸いなことに、知人は大声で叫び、遠くを泳いでいた人が異変に気付き、浮輪を持ってきてくれたおかげで無事でしたが、このようなトラブルは海でのレジャーにはつきものです。いつ何が起こるかわからない海の中では、自分の安全に対して油断は許されません。
例えば、海で飲酒をすることは厳禁です。紫外線を浴びて汗をかく海では、体内の水分が減少し、酔いやすくなり、筋痙攣を起こしやすくなります。日本ライフセービング協会によれば、遊泳中に溺れ心肺停止となったケースの3割が飲酒していたとのことです。
海上保安庁が主催する「海の事故ゼロキャンペーン」では、事前に安全情報を得ることが重要だと強調されています。総合安全情報サイト「ウォーターセーフティガイド」https://www6.kaiho.mlit.go.jp/watersafety/ では、遊泳、釣り、スノーケリング、カヌーなど8つのマリンレジャーについて、必要な装備やトラブル時の対処法が図や動画を交えて紹介されています。例えば、離岸流に流された場合は「岸と平行に泳ぐ」という対処法があります。また、事故の状況や溺れかけた時の対応、「複数で行動する」「子どもから目を離さない」などのポイントも紹介されています。
海のレジャーを楽しむ際には、安全対策を十分に理解し、深き用心を忘れずに行動しましょう。どんな些細なことでも油断せず、事故を未然に防ぐために「ウォーターセーフティガイド」などの情報をしっかり確認することが大切です。「楽しい夏休み」「無事故の夏」を過ごすためにも、安全への意識を高めましょう。思い出に残る楽しい夏休みをお過ごしくださいね。

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