技術屋のサブスク
秋の訪れとともに、日本全国で「秋の全国交通安全運動」が21日から始まりました。この運動は30日まで続き、私たちが交通安全について確認する大切な期間です。
夏の猛暑も少しずつ収まり、秋の涼しさが感じられるようになりましたが、一方で、日没が早まるこの季節は夕暮れ時の交通事故が増加する傾向があることを忘れてはいけません。だからこそ、一層の注意が求められます。
まず、街中では自転車に乗る人々がヘルメットを着用しているのを見かけることが増えました。なぜなら、今年4月からは全ての自転車利用者にヘルメット着用が努力義務化されたからです。警察庁によれば、自転車事故で死亡する人の約6割が頭部に致命的な傷を負っており、ヘルメットを着用していない場合の致死率は着用している場合と比べて約2.1倍も高いと言われています（2018～22年の統計）。つまり、ヘルメットの着用は命を守る大切な行動なのです。
ヘルメットを選ぶ際には、自分の頭のサイズに合ったものや安全性を示すマーク（SGマークなど）の付いたものを選び、着用する際にはあごひもを確実に締めることが大切です。
さらに、今年7月からは特定小型原動機付自転車（電動キックボードなど）が16歳以上であれば免許なしで運転できるようになりました。利用者が増える一方で、事故の増加も懸念されています。自転車や電動キックボードを利用する際には、以下の交通ルールを守ることが不可欠です。
１）車道の左側を通行する。
２）信号や一時停止を守る。
３）夜間はライトを点灯する。
これらのルールを守ることは、事故防止につながります。特に夜間は、自分の存在をしっかりとアピールできるようにライトを点灯しましょう。
歩行者にも交通安全への貢献が求められています。歩行中の死亡事故の半数以上で、歩行者側が信号無視や横断違反などの法令違反を犯していたというデータがあります。横断歩道を渡る際や車両の直前・直後での横断は避け、交通ルールを守りましょう。また、横断歩道を渡る際には、左右から車が来ていないか、車がしっかりと停止しているかを確認することが大切です。
最近ではドライブレコーダーを取り付けている車が増え、事故の映像がニュースなどでよく見かけるようになりました。これは交通事故のリスクを示唆している一つの現象であり、私たちは大切な命を守るために、交通安全を意識して行動することが不可欠です。
秋の全国交通安全運動が行われている今、私たちは安全な交通環境を築くために交通ルールを守り、自転車に乗る際はヘルメットを着用し、命を守るために安全運転第一で行動しましょう。
