「良書を読むことが人生の骨格に・読書の秋に寄せて」(1405号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク 秋深まるこの季節、読書の魅力について考える機会が増えています。読書は、知識や智慧を蓄えるだけでなく、私たちの人生に不可欠な支柱を提供してくれます。私自身、16歳の頃から読書の習慣があります。当時ヤンチャだった私に、ある本が衝撃を与えました。それは、日本のロックシーンを鮮烈に彩る矢沢永吉さんの「成りあがり」。広島から上京した少年の熱い夢と、スーパースターへの道程を描いたこの物語は、私の人生観に大きな影響を与えました。「おれは音楽をやる、星になる!」そんな情熱と決意を胸に、少年は夢を掴みました。その少年が今や、誰もが知るスーパースター、矢沢永吉になったのです・・。もし興味が湧いたら、ぜひ手に取ってみてください。
日本のノンフィクション作家でありジャーナリストの石川好さんは、「本が読者との出会いを静かに待っている」と教えてくれました。いつ誰に発見されるかはわかりませんが、その機会を静かに待つ本たち。このように、本との出会いができる環境の重要性を強調しています。
本屋さんや図書館の書架を眺めていると、時間を忘れるほど夢中になることがあります。インターネットでの検索も便利ですが、偶然出会った本との出会いの喜びは、デジタルの世界では味わいにくいかもしれません。
石川さんはさらに、読書を日常の習慣にすることの大切さを説いています。読書を習慣にすることで、いつの日か必ず良書に巡り会えるというのです。そして、読書の習慣は良書を買って読む習慣として表れるべきだとも言います。良書との出会いは、偉大な教師との出会いに等しく、人生の骨格を形成するのです。
明治時代の文豪、石川啄木は「冬は厳粛なる思索の時、心の刀を研ぎ磨くべき時である」と記しました。知性や教養こそが、困難な時代を生き抜くための「心の刀」です。読書はこの心の刀を研ぐための最良の方法であり、私たちの精神的成長に不可欠な要素なのです。
この読書の秋に、新たな良書との出会いを心待ちにしながら、一冊の本と共に心を研ぎ澄ませてみてはいかがでしょうか。それが、人生という旅の堅固な骨格を築く第一歩となります。

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