技術屋のサブスク【速すぎるコミュニケーションの時代】
近年、コミュニケーションが速すぎると感じることがしばしばあります。現代人は忙しい生活を送っており、この高速コミュニケーションはやむを得ない面もあるでしょう。しかし、この状況は心に休息を与えません。
【早口・になる人々】
小説家の古井由吉氏は、人々がここ数十年でどんどん「早口」になっていると指摘しています。「時間の流れが速くなり、結果として、聞くのも話すのも刹那的になっている」と述べ、最近の会話を「言葉に対して反応を繰り返しているだけ」と危惧しています。(書籍:『考える方法』ちくまプリマー新書)
【対話の中の聞き耳】
他人の言葉に反応できるだけでも、まだマシな方かもしれません。最近のテレビの討論番組を見ると、登壇者が相手の発言を遮り、自らの持論を押し通す場面が目立ちます。これは、まるで耳を塞いでいるかのようです。ここに、ソクラテスの警句「言論を嫌う者は人間を嫌う」を思い出させるものがあります。「対話の中の聞き耳」は傾聴ですね。
【“安心速度”での対話】
スピードが求められる現代社会においても、私たちの対話は心が響き合う“安心速度”を保つべきです。相手の言葉を理解し、思いやりを持って対話することが重要です。心と心の交流を大切にし、より豊かなコミュニケーションを目指しましょう。せっかちな私もスピード違反には気をつけて「対話の安心速度」守ります。