技術屋のサブスク 高校生までの私は、大工になることが夢でした。小さな頃、家の改築で通っていた大工さんとの木工遊びで過ごした楽しい時間が、この夢のきっかけでした。木くずを使って何かを作る喜びを知り、手先が器用で物作りが大好きだった私は、立派な建物を建てる夢を抱くようになりました。しかし、大工への道を両親に打ち明けたとき、建物を設計する建築士の方が良いと勧められました。そのことにより、私の熱意は次第に冷めていきました。今振り返ると、その時の選択が現在の職業に大きく影響しているかもしれません。現在は建物と機械が置き換わり、機械設計の技術者として働いています。私の大工への夢は叶いませんでしたが、その道のりは今の私を形作るのに重要だったかもしれません。みなさんの職業選択の物語も、きっとユニークで価値あるものだと思います。
あなたはどのように現在の職業を選択されましたか?職業選択は人生の大きな転機となり得ます。例えば、米国の実業家ヘンリー・フォードの話は、その一例です。彼は「自動車王」と称され、キャリアの一つの要因は母との死別でした。村岡花子著の『努力の偉人』によると、病気の母のために医師を呼びに遠い町まで馬を走らせた。しかし、戻った時には母は亡くなっていたのです。この時に彼は「汽車のように早く、馬のようにどこでも走れる乗り物」の必要性を痛感し、自動車製造への道を歩み始めたのです。“母のためにも”と精進する心は、生涯、消えなかったといわれています。(ヘンリー・フォードの名言)
私達は長いキャリアの中で初心を忘れがちですが、時折、初めての情熱を思い返すことが重要です。仕事への情熱、育ててくれた両親、恩師や仲間への感謝の気持ちを思い起こすことで、新たな活力が湧いてくるかもしれません。 毎月定額制・技術サービス ←