技術屋のサブスク 先週金曜日、「問題解決プロジェクトチーム」は16回の支援工程の中で8回を終了し、中間報告会を開催しました。中小機構からの「問題解決」支援を受け、以下のテーマに絞り込みました。
1)目的:地域No.1の平均年収の実現
2)目標:利益の最大化
以前にも触れたように、中小機構を通じて国からの多額の支援金を受けるため、3期分の財務資料の提出を伴う事前調査が行われ、支援が正式に決定されました。その後、プロジェクトメンバー8名が選出され、具体的な支援内容が決定しました。合計16回の会議を通じて具体的な支援を受けています。
また、全体の支援目標を以下のように具体化しました。
①値付けと内製外注判断に関連する業務プロセスの問題の明確化
②利益改善策の立案
専門家として派遣された講師は、畑義和先生です。技術士(化学部門)であり、ものづくり企業の製品開発・設計、量産化に向けた技術・現場改善を専門とする方です。物腰が柔らかく、頭の回転が超高速、的確な現状分析力と問題解決力を持ち、最優秀のアドバイザーです。プロジェクト会議の内容は以下の通りです。
1.第1回ミーティング:キックオフ会議として、業務プロセス改善の目的を共有。お客様別の担当人数と仕事量、仕事の内容と難易度、INPUTとOUTPUTを確認し、現状を把握しました。また、シックスシグマやDMAICなどの経営・品質管理の手法を学びました。
2.第2回ミーティング:前回に続き業務内容の深掘りを行い、各社の単価、人数、仕事量、残業量を具体的な数値で書き出し、損益を認識しました。また、社内の業務フローを既存のフローチャートで確認し、問題点や改善可能性を検討しました。
3.第3回ミーティング:弊社の現状分析(SWOT分析)を行い、利益改善に向けた強み、弱み、チャンス、脅威を具体的に検証しました。
4.第4回ミーティング:第3回のSWOT分析をさらに詳しく深掘りしました。また、業務フローチャートを改良し、「事前見積もり」と「事後見積もり」に分けて再作成しました。
5.第5回ミーティング:「クロスSWOT分析」として、「積極的姿勢」「差別化戦略」「段階的施策」「専守防衛または撤退」についてディスカッションしました。
6.第6回ミーティング:クロスSWOT分析の結果を基に、弊社の「有りたい姿」についてディスカッションし、業務フローの見直しを議論しました。これには各自の1日の業務の流れや仕事の内容(検討、作図、検図、資料作成、問い合わせなどの時間)を検証しました。
7.第7回ミーティング:値付けと内製外注判断に関連する業務プロセスの問題を明確化し、利益改善の立案を行いました。損益推移、改善対象の特定、現状の値付け、業務フロー、有りたい姿の設計、目指す業務フロー、有りたい姿と現状のギャップ分析などを具体的に検討しました。
8.第8回ミーティング:弊社の「有りたい姿」と「現状のギャップ」を分析・検証し、問題を洗い出しました。ここでは、個々の具体的な仕事の内容(検討、解析、DR資料作成の時間や部品図、組立図、部品表作成などの作図時間)を調査しました。また、外注化の問題点(進まない理由、効率的な進め方)を検証し、AT管理ツール「レフォルマ」の活用について議論しました。
合計8回の研修ミーティングを簡単にまとめると以上の内容となります。毎回、活発な意見交換やディスカッションを行っており、中小機構の担当者からも高い評価を得ています。後半の残り8回で、より具体的な施策を決定していきます。