秋になると、町内会や自治体などで防災訓練が多く行われますね。私が住んでいるマンションでも、今週末に防災訓練が実施されます。また、弊社が入居しているテナントビルでも、今月29日に防災訓練が予定されています。
防災の基本は、被害を最小限に抑える「減災」と迅速な回復ですが、その中でも、避難所での生活が原因となる「災害関連死」を防ぐことは、現在の大きな課題です。実際、東日本大震災や熊本地震では、多くの方が過酷な避難生活の中で命を落としました。
避難所の厳しい環境『冷たい硬い床、温かい食事が取れない、不衛生なトイレ』が多くの命に関わる問題を引き起こしています。そんな中、災害の多い国イタリアでは、早くからこの問題に対応し、清潔なトイレや温かい食事、快適なベッドを48時間以内に避難所に整備するシステムを確立しています。この「トイレ・キッチン・ベッド(TKB)」の備えは、災害関連死を防ぐために重要な施策です。
日本でも「TKB48」という形で避難所環境の改善が進められ、国の防災計画にも盛り込まれるようになりました。避難所の環境改善は、命を守り、人間らしい生活を確保するために非常に重要な取り組みです。先日の10月13日は「国際防災デー」でもありました。防災・減災への意識を改めて高め、地域での防災訓練には積極的に参加していきましょう!