◎今日は久しぶりに書籍のご紹介を致します。
書籍:「いい質問」が人を動かす(弁護士の谷原誠さんの著書)
この本には、気鋭の弁護士が教える「取引先」「嫌いな人」すべての人間関係に
役立つ究極の質問術について書かれています。
質問術は、自分以外の人に対する質問もそうですが、下の例のように
自分自身に対する質問術としても使うことが出来ます。
×「なんで、こんなことが出来ないの?」
〇「どうしたら、出来るようになるんだろう?」
例えば「なぜ、いま質問の力が求められていると思いますか・・・?」
こう質問されると、何を考えますか?
「なぜもとめられるのだろう?」 と考えますよね?
実はそう考えさせてしまうことこそが、質問の力です。
質問は、相手を強制的に特定の方向で考えさせる力を持っています。
余談になりますが、昨年受講した「トレセン」で「7つのマネジメントスキル・
質問する」という講座がありました。ここでも「質問することの大切さ」を
説いています。例えば部下に質問するポイントとして
①上司の質問により、部下は『自分の考えを整理』したり、
②うまく考えられていない事柄も『深く考えたりできる』ようになります。
③質問することで、部下に考えさせ、本人に『自己決定感』を持たせることで、
やる気を引き出してあげることが出来ます。
※部下の疑問や質問に対して、「答える・教える」ではなく逆に質問することが
非常に効果的に人を動かすそうです。是非参考にして頂きたいと思います。
この書籍の一番最後に「今すぐ自分を変えるための質問ワーク」があります。
自分自身に対する質問を行い、行動を変えて行くワークに成ります。
解説付きで3つ紹介致します。
Q1.1年前に戻れるとしたら、まず何をしますか?
解説1.今すぐ始めてください。とにかく行動を起こすことが大切です。
『今すぐ始めなければ、来年も同じ答えになってしまうでしょう』
Q2. あなたを元気にしてくれる言葉は何ですか?
解説2.『その言葉を紙に書いて机に貼りましょう。手帳に入れて持ち歩きまし
ょう。いつも眺めて元気になりましょう。』
Q3.自分の周囲で変えたいことは何でしょうか?「自分勝手な上司を変えたい」
「怒ってばかりの奥さんを変えたい?」
解説3.まずは自分を変えましょう。責任を他人に転嫁する人は他人を変えるこ
とは出来ません。自分を変えずに他人を変えることは出来ません。
相手に影響を与える存在と成ることです。
ウェストミンスター寺院の地下大聖堂に、英国国教会大主教の墓があり、
そこに次のような文なか刻まれているそうです。
『何の束縛もない若かりし頃、想像は果てしなく広がり、私は世界を変える夢
をみていた。ところが、年を重ね賢くなり、世界は変わらないことに気づいた。
そこで、目指すものをもう少し近いものにして、自分の国から始めることにした。
だか自分の国も変わらなかった。
老年期に入り、私の願いは悲痛な思いに変わった。自分の国もだめなら、
少なくとも最も近くにいる家族を変えることにした。
だが、悲しいことに、これすらままならなかった・・・。
今、私は死の床についている。なんと、今になって初めてわかったのだ。
変えなければいけないのは、自分自身だったのだと。自分が変われば、
家族も変わっただろう。そして家族に励まされ支えられることで、
国をよくすることもできただろうし、やがては世界を変えることすら
できたかもしれなかったのだ・・・。』
※いい質問は人を動かすという話から~変わるべきは自分自身であるという
お話でした。
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