「何のために仕事をするのか・・」(497号)

週末の早朝に、鎌倉を久しぶりに訪れました。会社のインテリアに大好評の

流木を仕入れにわざわざ行ってきました。

海岸には、地元の中学生がボランティアになりゴミ拾いをされていました。

波打ち際に、カラスが群がっていたので行ってみると・・・

なんと~っ!「サメ」の死骸が打ちあがっていました。80cmほどありました(驚)

サーフィンをしている知人に聞きましたが、漁師さんの話によると・・

温暖化の影響なのでしょうか?烏帽子岩のあたりにサメが群れをなしている

そうです。(゚д゚ノ)ノ ヒィィ!! お気を付けください。

またこの来週は、10月23日に表参道で開催予定の「美容セミナー」の

ディスプレイをデザイナーにお願いしており、上がってきたスケッチ画通りの

ものの準備・買い出しで大慌てな週末でもありました。

さて、現在勉強中の教材は書籍「戦う集団に変える たった一つの方法」

戦う集団に変える たった一つの方法

著者は、元キリンビール株式会社 代表取締役副社長 田村潤氏

ベストセラーとなった、「キリンビール高知支店の奇跡」で有名な方でもあります。

45歳の時に、高知支店に支店長として赴任。アサヒスーパードライ

に押されて、長年守り続けていた、首位の座から転落、低落に歯止めがかからない

状況でした。高知支店の成績は、全国で最低水準「負け癖」がしみ込んでおり、

社員は「受け身」の状態となり「やらせれ感」が蔓延し現場が疲弊していました。

世論調査と人材コンサルティングを手掛ける米ギャラップ社が2017年に

企業を対象に実施した従業員の「仕事への熱意度」を調査した結果、驚くべき

数字が出ました。

「日本企業のやる気のなさは、世界最下位レベル」

「日本は、熱意あふれる社員の割合が6%しかいない」

「139ヵ国中、132位と最下位クラス」と発表!

「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%

「やる気のない社員」は70%に達した・・・

この数字が日本企業の社員の実態だとしたら、これほど深刻なことは有りません。

これは能力の問題ではなく、意識の問題だからです。そしてその意識に大きな

影響を与えているのが、職場風土にあるからです。

キリンビール高知支店でも、同じ問題で苦しんでいました。

本社からは、数字を改善するための指示が矢継ぎ早に飛んできて、その事で

精一杯で、連日遅くまで業務をこなすものの売上は下がる一方。

でもこの高知支店は、結局奇跡のV字回復を達成し、首位の座を奪い取ったのですが

何が起こったのか?きわめてシンプルで、「何の為に仕事をするのか?という理念を

明確にし、その理念を実現するための あるべき姿を描いた。そのあるべき姿と現実

とのギャップを埋める戦略を自分たちで考え、決めたことを必ず実行した。」たった

それだけでした。

高知支店の社員が考えた理念は、「高知の人達においしいキリンビールを

飲んでもらい、喜んでもらい、明日の糧にしてもらうこと」であり

そのあるべき姿は「どの店に行っても一番目立つ場所にキリンビールが

置いてあり、欲しい時に飲んで頂ける状態を営業が作る」ことでした。

わたしたちは誰の為に仕事をするか・・・

私たちが提供する価値は何か・・・

混乱する経済の中で、原点にかえり「理念経営」を軸に「理念教育」を行う

会社が増えてきています。弊社も「クレド」を皆で作成し導入しましたが

この「クレド」を各自が自覚し、実行すること、浸透させることで結局は

自分自身が仕事の主体者となり、仕事に使命感を感じ、目標をもち価値的に

業務を行うことが出来るのです。楽しい「ワクワクする職場」を実現させましょう!

ちなみにこの本の題名であった、「戦う集団に変えるたった1つの方法」の答えは、

「理念」です。

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