「働き方の様々な調査紹介・・」(603号)

先日受講した「働き方改革」のセミナーでこの法案の目指すことは、単に労働時間の

短縮、有給休暇を取りやすくすること・・と感じがちですが、それは方法論であって、

「働き方改革」は従業員の健康と命を守ることが第一の目的です。そのための労働

時間の削減であり、休みの取り易い環境作りです。日本では自殺者が毎年2万人を

超えます。働く時間と自殺者の関係が大きく関与しています。働きすぎが病気を招き、

行く末には・・・なのです。電xの女性社員の働かせすぎによる自殺が、この法案

成立に大きな影響があったことはご承知の通りです・・。さてその他にはワークライフ

バランスや人材の確保、労働生産性向上などの項目もあります。今日は様々な調査の

興味深い結果を紹介致します。

働き方改革関連改正法施行を受けて

①【新入社員の就労意識 (何を目的に入社したか)

1位      社会や人から感謝される仕事がしたい        92.5%

2位      仕事を通じて人間関係を広げていきたい      92.4%

3位      ワークライフバランスに積極的に

    取り組む職場で働きたい           91.8%

4位      どこでも通用する専門技術を身につけたい   90.6%

5位      高い役職につくために、少ノマの苦労はしても頑張る   81.1%

※「やや思う」と「ややそう思うう」を合わせた割合(%)

②【会社を辞める5つの理由】

1.先行きの不透明感     ⇒働き甲斐の喪失

・今後のキャリア(昇格・昇給)の見通しが立たないと思い始めた

2.報われ感の喪失      ⇒働き甲斐の喪失

・自分の頑張りが報われていない (これからも報われそうにない)

3.愛着の喪失        ⇒働き甲斐の喪失

・会社や商品、一緒に働く上司や同僚に魅力を感じなくなった

4.サポートの少なさ     ⇒働き甲斐の喪失

・周囲のサポートがない環境で、仕事を続けるのが辛くなった

5.個人の志向性

・性格・資質面からくる本人の個人的なキャリア志向性より

※1番~4番が実に「働き甲斐の喪失」です。

③【人が定着し、生産性が向上する会社の特徴】

◎労働条件が明確で、労働法を順守している

・安心・安全、働きやすい環境

◎会社のルールが明確である

・従業員が迷わず動ける、権利・責任が明確になり安心する

◎ワークライフバランス、多様な雇用形態がある

・生活も仕事も充実、元気に働け、よい発想がでる

◎経営ビジョン、人材育成方針がある

・従業員が安心する、共感・共有して、やる気が出る

◎コミュニケーションが多い

・承認されている。自己肯定感を感じる。業務の効率化につながる

◎人事評価制度がある

・頑張ろうとの意欲。やりがいにつながる。

◎多様な人材がいる

・求められている感、自己効力感、ずっとこの会社にいたい感

※③【人が定着し、生産性が向上する会社の特徴】が「働き方改革」の目的です。

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