相模原商工会議所 工業部会 近未来技術研究会の創立20周年記念事業として
開催された講演会「これからの日本はどうなる?」「岸博幸氏が語る!日本経済の
近未来」に出席してきました。岸博幸氏は、テレビ番組でもおなじみですが、改め
て経歴を紹介すると・・一橋大学経済学部卒業⇒通商産業省入省⇒コロンビア大学
ビジネススクール留学(MBA取得)⇒経済財政政策担当大臣⇒郵政民営化担当大臣
秘書官⇒総務大臣秘書官 ⇒エイベックス株式会社取締役⇒慶応大学大学院教授⇒
現在、永田町、霞が関、地方自治体での政策立案や、総合格闘技団体RIZINの運営
などにも携わっている凄い経歴と変わった経歴をお持ちです。
消費税増税や東京五輪後の景気動向など、さまざまな変化によって先行きが見通し
づらい日本経済。同講演会では、幅広い知見を持ち、政治経済についての話を分かり
やすく語り、面白く誰にでも理解できる解説が好評の同氏が、これからの日本経済は
どこへ向かうのか、市民や企業はこの変化にどう対応していくべきかを語り、私たち
の進むべき道のヒントが得られました。主催の近未来技術研究会は相模原商工会議所
の工業部会の1つです。近未来における産業技術について広く研究・討議する。単に
自社において昇華するばかりでなく、相互に利用し技術交流を図る。また、個々企業
の持つ技術の融合等の可能性を含めて調査研究し、その成果を発表し、相模原市の産
業振興に寄与する団体であり相模原の製造業の経営者中心の集まりです。
さて講演の中心的な話は『イノベーション』日本経済はリーマンショックから10年
間少しずつ成長してきたが、これから悪くなると予想。低い経済成長を改善する一番
の方法は人工を増やすことです。しかし日本は移民を受け入れる文化がないので、
外国人の受け入れも上手く行っていない。また現在の日本には、潜在成長率を高める
ことが一番重要な課題です。いわゆる生産性を上げることを最優先の課題とし、その為
に自分の生産性を自社で上げること。イノベーションをどんどん作り出すこと。
イノベーションとは、技術革新ではなく、今までにない製品やサービスを作り出すこと
でもなく、発明でもない。既に世の中に存在しているもの同士の、新しい組み合わせです。
1+1=2を1+1=3→4→5にしていく方法のことです。
例えば音楽業界は1988年をピークに産業が縮小。6000億円→2500億円に
衰退。AKB48の場合、音楽不況の中、少し下火には成ったが、過去8年間右肩上がり
に成長してきました。今では年間200億円稼ぐグループに成長しました。
AKBはCDを買っていただくために、CDにおまけを付けました。AKB総選挙の投票券、
握手券など・・・また活動の本拠地をオタクの聖地である秋葉原に置き、オタクを味方
にし上手く取り込んだのです。また男性アイドル+ヤンキーでEXILEを作ったりと
ニューコンビネーションを作ることに成功しました。そこでイノベーションを作り出す
大事な3つのポイントは・・
①自分に何が問題かを見つける脳力
②クリエイティブな問題解決策を考え解決する能力
③チームでやるコミュニケーション能力、フェースtoフェースが大切
そのためにも自社だけでは無理な場合も多い。目線、考え方を変える為に多様な知識、
人材を揃えること。また外へ出て違う会社の人、業界の違うところの集いが大事になり、
違う地域の人との関わりが重要に成ってくるそうです。弊社もニューコンビネーション
でイノベーションを起こす活動の場に、積極的に足を運び交流を深めて参ります。
難しい内容で長文になってしまい失礼致しました。
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