コロナ感染症問題で、今現在またこれからのこと様々考えると不安で押しつぶされ
そうな方、沢山いらっしゃるのでは無いでしょうか。そこで私が仕事で不安な時に
行っていることをご紹介します。書籍:大人のための寓話50選(著者:廣川州伸氏)
から学びました。
コンピュータ販売で大成功をおさめ、業界トップに君臨する経営者がいました。
すでに数千人いる従業員のトップとして舵取りをしていたその社長は、強面で
知られていました。しかし、それはひとたび自宅を出たあとのこと。全盛期でも、
なかなか眠れないことがよくあったそうです。そんなときには、無理に眠ろう
とせず、寝間着姿のまま書斎に。机の上には、いつも大学ノートが置いてありました。
それを開いて、まず日付を書き入れます。そして、「今、気になっていることは何か」
を静かに自問するのです。
「その1、このところノートパソコンの売上げが下がっているのが、気になって仕方ない」
「その2、ノートパソコンの導入によるお客様のベネフィツト(利益)は何か」
「その3、ペネフィツトのなかでも、お客様がとくに気にするポイントか」
社長は、社員とお客様の顔を思い浮かべながら、さらに考えます。
「その4、どんな言い方をすれば、お客様にわかってもらえるか」
「その5、何か、そんなに予算をかけずにできるキャンペーンはないか」
思いつくまま、社長はノートに書き出していきます。
「その6、売上げが落ちてきたのは、意思伝達で不都合な部分があるのではないか」
「その7、逆に、売上げが伸びていたときは、その理由がどこにあったのか」
「その8、理由が明確化できた段階で、新たな対策を打つことを確認すべき」
答えが論理的でなくてもいいのです。とにかく、気になっていることを書き出し、
一つひとつ、自分なりの答えを出して書いていったのです。その数が「10」になる
とペンを置き、読み返してみます。そして、目を閉じて、心に言い聞かせた。「これ
で大丈夫、これで大丈夫、これで大丈夫・・・・」社長は、再び寝床につきました。
今度は、すぐに眠りにおちたのです。経営に限らず、仕事をしていると、どこかで
大失敗をしてしまうことがあります。ある日、突然、ドン底に落ちてしまうことも
あります。この寓話で取り上げたコンピュータ販売会社のカリスマ社長も、何度か
ドン底に落ち、そこからはい上がってきました。極端な円高、景気の減速、銀行の
冷酷な扱い。経営トップは、気の休まるいとまがないのです。しかも、すべての責任
は自分にあるとして、ドン底の現実とその責任を認めなければ、逆転することもおぼ
つかきません。そこでなすべきことはただ一つ。ドン底からはい上がるために、現状
を受け入れ、新たな手を打つことです。ピンチは、チャンスに変えるためにあります。
ドン底も、チャンスに変わります。心配しても、どうにもならないことは心配しない
こと。しかし、そのためにはとことん考える。考え抜く。わかっていても、潜在意識
が不安をあおってくる。そこで、ノートに「10」の心配事を書き出します。自問自答
することで難局を乗り切るのです。不安を打ち消す方法はとことん考えて、あとは無用
の心配をしないことだということです。私もこのことをよく行います。是非参考に
やってみてください。
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