「ずれない技術者・わかってくれる技術者・・」(760号)

「エンゲージメントを上げて、皆で同じ方向を向く・コラボレーション営業組織の

作り方」という営業のセミナーを受講しました。講師はTORiX株式会社 代表取締役

高橋浩一氏。現在「無敗営業」という書籍を出版し発売半年で4万部を振り上げ

ている人気の営業コンサルです。

皆さん「エンゲージメント」という言葉ご存知でしょうか?「従業員の仕事への熱意度」

です。これが現在の日本の場合、世界最下位クラスです。衝撃!やばいです。調査に

よると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かりました。

米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスです。

企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、

「やる気のない社員」は70%に達しました。企業のトップを迎えて講義を受ける某

大学の授業で一番多かった質問は、なんと「土日は休めてますか?」ビックリ、

呆れます・・。

「エンゲージメント」をもっと掘り下げると「従業員の1人ひとりが企業の掲げる戦略

目標を適切に理解し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」と成ります。

AZAの皆さんは我社の掲げている「戦略・目標」を明確に言うことが出来ますか?

いつも意識は出来ているでしょうか?再確認をお願い致します。

話は変わりますが、同じセミナーでこのような話が有りました。

「ガツガツする営業へのネガティブ」と「ガツガツしない営業へのネガティブ」の

対比が有りました。皆さんはどちらの営業マンガ好みでしょうか?「あまりガツガツ

しつこい営業は・・好きではない、嫌われる・・」そのなイメージ有りませんか?

ところが調査によると、ガツガツしない営業に対して「ガツガツ行き過ぎて嫌がられ

ることを懸念する故に、アクションが足りず、反応が遅い、放置されているなどの声

と共に、お客様を理解しきれないために相手の期待と提案がズレる」というアンケート

結果になりました。逆にガツガツ営業することでのお客様の反応は「間が悪い」

「押し付けがましい」「打合せの要求が多い」との意見が多い、との声が上がるものの

結果としてはお客様の求めているスピードと、内容や要望に答えて、望んでいる通りの

物が提供ができるのです。私達の仕事に置き換えた場合・・。

①問い合わせが多いとお客様に迷惑になると思い込み、問題の部分を放置し、疑問点が

あったり、報告しておかなくてはいけないことを、まとめて問い合わるなどお客様の手を

煩わすことに遠慮しながら作業を進めていく消極タイプ

②定期的な打合せの場や、毎日の進捗の報告、疑問点は質問シートなどを活用して、

お客様との連携を密にして業務を進めていく、また問題が発生したら直ちにお客様に連絡

する積極タイプ。

両極端な例ですが、当然ですが後者の方が、お客様は安心して私達に業務を任せて頂けます。

これは社内で業務を進めて行く場合でも同じことが言えます。意思疎通にもズレがなく、

成果物も客様の求めているものになっているのです。お客様に要望にお答えするには遠慮

すること無く、不明点を放置せず、ずれない技術者(営業)・わかってくれる技術者(営業)

になることがお客様の望んでいる技術者(営業)です。

———————————————————————AtoZtoA——

 「技術をデザインする」  マルチエンジニアリングのAZA