明日からの4連休、お出かけの際はコロナ感染症対策を万全に、3密を避け楽しい
お休みをお過ごしください。
さて本日は、「プラセボ効果」についての新聞記事からのご紹介に成ります。効果の
ない薬(偽薬)も“よく効く”と伝えると、実際に効きます。この思い込みの影響を
プラセボ効果といいます。例えばこんな実験を行い効果を測定しました。
アメリカで電気ショックの実験を行った話があります。被験者を2つのグループに分けて
電気ショックの痛みを和らげる薬を投与する、という実験がありました。1つのグループ
には「1錠たった10セントの薬」と説明し、もう片方には「2ドル以上もする新薬」と
説明しました。……が、実はどちらも偽薬だったのです。結果として、「新薬」と説明
されたグループの方が痛みの軽減効果が大きかったとされています。「高い薬の方が良く
効く気がする」という感覚、みなさんにもあるのではないでしょうか・・?
またうるしを使った実験では・・「うるしに触るとかぶれる」は有名な話ですよね。それ
にまつわる実験で、2つのグループに分けた被験者に「うるしの葉」と「栗の葉」を触ら
せるというものがありました。しかし、うるしを触らせたグループには「栗の葉」と、栗
の葉を触らせたグループには「うるしの葉」と、逆に説明しておいたのです。驚くことに
栗の葉を触ったグループに発疹が出て、うるしの葉を触ったグループには何もなかった
という結果になっています。このような効果の「プラセボ効果」ですが、同様に老いに対
する思い込みが記憶に及ぼす影響もあります。若年者から高齢者までを2グループに分け、
記憶に関する同じ課題に取り組む実験を行いました。一方には“記憶の調査”、もう一方には
“学習機能の調査”と伝えました。すると前者では若年者が好成績を収め、後者では年齢差は
認められませんでした。高齢者の記憶力を低下させた要因に、“老いると記憶力が衰える”
との否定的な思い込みが影響するといわれます。「(加齢による)さまざまな変化を受け
入れ、自分を肯定的に評価することが、思い込みによる記憶力の低下を防ぐのです。
“出来ない”と思えば、力はあっても出なくなりますし、逆に“出来る”と思えば可能にする力
を万人が持っているのです。今、先の読めない難しい時代にあって「肯定力」の大切さが説
かれています。肯定力とは、「ありのままの自分を受け入れ、尊重する感覚」という意味です。
悪い状況に置かれたり不運に見舞われたりしても、「それでもなお、自分には価値がある」
と思えることです。自分に対する自信や肯定力を持つことが「プラセボ効果」にもつながる
のでは無いでしょうか。「良い思い込み」大切ですね。
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