昨日の新聞から“世界のプラチナ潜水士”についての記事を紹介させて頂きます。
“世界のプラチナ潜水士”と称される鉄芳松(てつよしまつ)氏は、静岡県「株式会社
鉄組潜水工業所」代表取締役であり、また「(一社)日本潜水協会」(職業潜水士を
総括する団体)の会長を長らく務められ、2017年には旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)
を受勲された「潜水界の怪物」“世界のプラチナ潜水士”との異名をお持ちです。
潜水士が行う作業内容は多岐にわたります。たとえば魚介類の採取、水中での土木
建築作業、船舶の修理、沈没船の引き上げ、海洋調査、あるいはスキューバなどの
ダイビング指導者として活躍する人もいます。
もちろん、海で遭難した人などを助ける海難救助も重要な仕事のひとつです。
このような水中作業を行うためには、「潜水士」の国家資格(免許)の取得が不可欠
です。また、水中は気圧をはじめ、環境条件が陸上とは異なるため、安全に作業を
進めるためには専門知識と技能を身につける必要もあります。
潜水作業は危険も多いですが、潜水士にしかできない業務をこなしていくことから、
大きなやりがいを感じられる仕事だといえます。また水中土木作業には「潜水士免許」
に加えて「玉掛」「ガス溶接」など複数の異なる作業をこなすためには多彩な資格が
必要となります。さまざまな資格・技能講習を経て、ようやく潜水士として活躍する
ことができるようになるのです。鉄氏はこれまでの潜水は2万回を超えます。港湾工事
や漁場の調査など、人目につかない海底で60年以上にわたり、黙々と仕事に取り組ん
できました。常に命懸けの作業で、鉄氏が最も大切にするのは基本の徹底です。
例えば作業終了後、徐々に浮上しながら減圧症を防ぐ過程では、水深21メートルで6
分間停止など、水深ごとの待機時間を設定しています。水深90メートルからの浮上には
4時間以上をかけるといいます。その上で鉄氏は「どんな仕事も『やる』ことを前提と
しています」。たとえ失敗しても、その経験は必ず自身の糧となるからだと言われて
います。「できる可能性を考えて取り組むことを選べば、得るものがある」「『やる』
と決めたら知恵は出る」と・・。本年で80歳となりましたが、日本潜水協会の会長として
後進の育成にも力を注でいます。何事も“できない”と思えば、そこで可能性は閉ざされ
てしまいます。私達、1人1人の可能性は無限なのです。新年度が始まり早くも1ヶ月
が経過します。コロナ禍の中で“逆境だから無理”ではなく、“逆境だから成長できる”
と清新な心で、チャレンジャーとなって大切な毎日に挑戦していきましょう。
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