「木こりの日」の研鑽レポートのコメントバックに「ほめる」ことの名言を記すこと
が有ります。今日は人材育成の名言からお話をさせて下さい。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。』
この言葉は、山本 五十六(やまもと いそろく)が生前述べた名言の一つです。
現在行っているバディ制について改めて、山本五十六の名言から学ぶ教育方法を学んで
みたいと思います。山本 五十六は、大日本帝国海軍軍人で、最終階級は元帥海軍大将
です。太平洋戦争開戦時の際の連合艦隊司令長官を務めました。真珠湾攻撃、ミッド
ウェー海戦をはじめとした歴史的にも有名な作戦を指示したことでも有名で、アメリカ
と日本の実力差を熟知していたことからも、最後まで戦争に反対していたとも言われて
います。冒頭紹介した名言を、現代の言葉に置き換えてわかりやすく言うと・・
「実際に自分がやって見せて、しっかりと説明をして理解してもらい、その後実践させ
てください。そしてその行為を褒めてあげなければ、人を動かすことはできない」となり
ます。その名言を詳しく5つの工程に分けて説明致します。
1.やってみせる
マニュアルを読ませたり、口で上手く説明したとしても、完璧な理解には及びません。
実際の様子を見せることによって理解が進みます。まず自分が率先してやってみせる
ことが重要です。
2.言って聞かせる
しっかりと説明して聞かせることが重要だということです。見せてイメージを掴んだ
あとは、言葉で補足説明をして十分に伝えましょう。重要なのは、きちんと理解ができた
かどうかという点に注意して下さい。
3.させてみる
いざ、実践しようとしたら思うように出来ないという経験はないでしょうか。理解を深め
るためにも実践してもらうことが教える基本です。
4.ほめてやる
相手を褒めましょう。相手を褒めてあげることは非常に重要な要素の一つで、褒める=肯定
することが自信を持って仕事に取り組む原動力となります。
5.人を動かす
上記のステップを踏み、理解と信頼関係を築いたうえで相手が納得したら、ようやく”動いて
もらえた”ということです。何かしらの成果物が残せたとしても、本質を理解した仕事と、して
いない仕事では、雲泥の差が生まれます。つまり、相手の意志で自ら行動してもらう必要が
あります。教える側も最適な教え方を考え、行動していく必要が有ります。
ところで、この「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
という名言には続きがあります。
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で
見守って、信頼せねば、人は実らず。』
これら言葉が共通して述べているのは”相手に敬意を払わないと動いてはくれな
い”ということです。相手を軽んじて言うことをきかせようとすれば、反発されたり、関係が
構築できないのは当然のことです。言うことを聞いてくれない、上手く理解してくれない、と
嘆く前に新ためえて教える方法、考え方を見直してみましょう。「やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」というステップを踏み、相手を尊重しながら
アドバイスしてみてはいかがでしょうか。私達のチームワークのクレド
『報告・連絡・相談に尊敬をプラスします』を教える側も、教わる側も実践していきましょう!
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