年頭にあたり仕事やプライベートにおいてスキルアップを目標にしている方が多い
のでは無いでしょうか?今日はそんな方に「技術を身につけるには素直さが欠かせ
ない」という小学生図書から寓話を紹介致します。
――ある高僧が、弟子の一人を自宅に招きました。
「教えを得るにはどうすればいいでしょう」と弟子は高僧にたずねました。高僧は
これに答えず、お茶を用意しました。そして、おもむろに弟子の茶わんにお茶を
注ぎ始めます。茶わんがお茶でいっぱいになっても、まだまだ注ぎ続けます。お茶
は茶わんからあふれ、食卓から床へとこぼれ落ちました。弟子はとまどいながら言
いました。「もうおやめください。お茶はあふれております。もうこれ以上、茶わん
には入りません」これを聞いた高僧は言いました。「その通りだ。お前についても
同じことが言えるぞ。私の教えを得ようと思うならば、まず頭の中の茶わんを空に
しなさい――」
「空の茶わん」が教えくれることは「知識や技術を身につけるには、素直さが欠か
せない。」とういことです。茶わんは「弟子の心」、お茶は高僧が弟子に授けよう
としている「知識や技術」を意味しています。空の茶わんは「素直な心」のたとえ、
お茶でいっぱいになった茶わんは「素直でない心」の例えです。生まれつきの才能が
同じぐらいの小学生が二人いるとします。一人は素直な子、もう一人は頑固で一人
よがりな子です。素直な子は学校の先生やクラブのコーチから何かを教えてもらっ
たら、とりあえず教えられた通りにやってみようとします。最初からうまくはいきま
せん。ですが少しずつ、確実に基礎が身について上達します。一方、頑固で一人よがり
な子は、先生やコーチに助言されても聞いたふりをするだけ。自分勝手なやり方を続け
て、それが間違っていても気づいて直すことができません。時間がたつと、二人の実力
差はどんどん開いていきます。知識や技術を吸収するには、一生懸命努力を続けるだけ
でなく、素直さが欠かせないのです。
仕事においても全く同じですね。私達は技術職なので、経験値で時々素直な心を無くす
ことがあります。素直な心で沢山のことを吸収し、大きく成長する一年にしていきましょう。
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