今年は今日2月2日が節分です。節分は、その名の通り、季節の分かれ目。立春の
日の前日となるので、そこがずれると節分もずれるわけです。では、なぜ立春の
日がずれるかというと、閏年(うるうどし)と同じ感覚らしいです。1年間を二十
四節気に当てはめて定期的な運用をしようとすると、1年に少しずつ誤差で、ずれ
が生じるわけです。そのずれの調整で、今年は2月3日が立春になりました。立春
の日が2月3日=節分が2月2日になるのは、実に124年ぶりとのことです。
本来なら盛り上がるはずの節分行事ですがコロナ禍で中止が相次いでいます。それで
も恵方巻の人気が以前にも増して高まっているそうです。予約を柱に巣ごもり需要
を取り込み、ハンバーグを入れた「ロコモコ巻」が好調。「香住ガニの贅沢太巻き」
は完売しています。コロナ禍を逆手に取った商魂!気構えと知恵こそ鬼を払い福を
招く決め手ではないでしょうか・・・。さて節分といえば豆まきですが、なぜ2月
3日に豆をまくのかご存じでしょうか。それは「魔を滅する」と書いて「魔滅(まめ)」
と読み、食べ物の豆にかけて無病息災を意味しているそうです。また節分の日は、
冬と春との境目ということになります。昔は立春を一年の初めとしていたので、節分
は今で言う大晦日にあたります。旧年の厄や災難を祓い清めるために行っていた儀式
が一般に浸透し、さらに先に説明した「魔を滅する」という豆の別の意味と融合し、
節分に豆を投げる行事が定着したとされています。ところで、豆まきの豆といえば、
大豆を思い浮かべる方がほとんどだと思われますが、実はもともとは五穀であれば、
投げる物はなんでも良かったそうで、「米・麦・ひえ・あわ」を投げてもいいそう
です。ただ、注意しなければならないのは、「炒った豆」を投げなければならない
ということです。拾い忘れた豆から芽がでると縁起が悪いため、あらかじめ芽が出
ないように炒っておくのだそうです。子供のころからなじみのある行事でも、意外
に知らないことも多くあると思います。昔の人のように、節分は一年の節目、次の
日から新しい一年が始まると思って豆を投げると、今までとは違った気持ちが味わ
えるかも知れません。昔は一年の始まりとしていた立春を迎えるに当たり、年頭に
立てた今年の目標や抱負なども再確認することも行ってみてください。
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