「大人になったらなりたいもの調査」(907号)・・機械設計・製作のAZA

小学生の頃、数ヶ月にわたり自宅の改築に大工さんが来られていた。切れはしをもらっては大工さんの真似ごとを・・。以降私の将来なりたい職業は「大工職人」となりました。子供の頃にそのような影響を受けた人は多いと思います。いずれも身近な大人のイ士事が格好良いと思ったのです。今年で32回を数えた「大人になったらなりたいもの」調査(第一生命が昨年12月に実施)。小学生もコロナ禍の影響か、ちょっと驚く回答でした。男の子は、ここしばらくサッカーや野球の選手がトップを占めていたましが、今回は、なんと「会社員」が躍り出ました。一方、女の子の「パティシエ(菓子職人)」人気は相変わらずですが、ここでも会社員が4位に躍進しました。感染拡大に伴って昨春以降、在宅勤務が急速に広がりました。ある調査によると、3割以上の人が週1回以上行っており、人数に換算するとコロナ禍以前の2・6倍に増えているとのこと(レノボ調べ)。つまり、それだけ子どもたちは、自宅のリビングなどで仕事している会社員のお父さんお母さんの姿を目にする機会が増えたのです。そのことによって、「会社員も、良いなあ」と思ってくれたのかもしれません。世の中の会社員のみなさん、子どもたちにアピールする良いチャンスかもしれませんね。仕事のやりがいや魅力を語ってみてはいかがでしょうか。ビール片手に会社のグチばかりでは、ちょっといただけないですけど・・。「会社員」以外の職業については男女で異なり、それぞれ身近なものや好きなものを将来につなげようとしていることです。男子は小学生から高校生までYouTuber/動画投稿者、ITエンジニア/プログラマー、ゲーム制作者というようにIT系の職業が上位を占めています。女子は教師/教員、看護師、パティシエが多いです。「最も幸せを感じるとき」の回答が、男子は「ゲーム」、女子は「美味しいものを食べているとき」が目立っており、男女ともに自分の生活に身近なものを「好きだから」、将来の職業として挙げていると思われます。無限の可能性を秘めた子どもたちの力を信じて、彼らの「好き」という気持ちと興味関心を広げて楽しむ心を尊重し、その進路を見守ることが、これからの新しい社会を創造することにつながるのではないでしょうか。

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