「ブレインテックの最前線」(1038号)・・半導体製造装置設計のAZA

皆さんは「ブレインテック」ご存知でしょうか?書籍「ブレインテックの衝撃」をご紹介したいと思います。念じるだけでスマホを操作する。脳に機械をつなぎ思考を読み取る…。まるでSFのようなこの技術、近い将来に現実のものになるかもしれません。フェイスブック等のIT企業が続々と脳に関わる技術開発に乗り出しているのです。彼らの狙いは何か。懸念されるリスクは? 急ピッチで進められる「ブレインテック」開発の最前線に迫る内容の書籍です。

●コンピュータなどの機械を脳と接続し、双方の間で直接情報をやり取りする技術を「BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)」と呼びます。BMIは医療への応用を想定して基礎研究が進められてきましたが、近年、半導体技術の発達を受け、IT産業が新たなビジネスチャンスとして取り組みを始めています。

●テスラのCEOイーロン・マスクは、ニューラリンク社を創立しBMI分野に参入しました。同社は、人間の脳に電極などを埋め込み、コンピュータなどを自在に操作する技術の実現を目指しています。BMI技術の中でも、こうした「人体(脳)に外科手術を施す」ものを「侵襲型の技術」と呼びます。

●侵襲型技術への生理的な抵抗感から、手術を要しない「非侵襲型」のBMI開発に乗り出す企業も少なくありません。例えばフェイスブックは、「脳の思念でコンピュータなどを操作できる特殊な眼鏡やヘルメット」などの実現可能性を探っています。

●IT企業のBMI分野への参入に対しては、個人データやプライバシー保護の観点から懸念の声も聞かれます。また、BMIには次のような問題が生じる恐れがあります。

・企業が従業員にウエアラブル端末の装着を推奨し、これを介して忠誠心や意欲の有無などを測ろうとする。

・ハッカーや犯罪集団などが、脳に埋め込まれた半導体チップを介して人々の心身を自由に操る。

●アメリカでは、四肢の一部を失った人が自在に操作できる「革新的な義肢」の開発が進んでいます。最先端の義手は、モノを掴んだ時の感触などの情報を脳にフィードバックするといいます。私達が設計している半導体製造装置で半導体技術がどんどん進化して、様々な技術革命が起こってくるのです。今日の業務も志高く取り組んでいきましょう。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA