AIの発達により、今後多くの仕事がAIに置き換えられていくといわれています。機械設計エンジニアもその置き換え対象のひとつと噂されており、一部のエンジニアからは危機感を感じているという声も聞こえてきています。私達の仕事の将来についてお話をさせてください。機械設計者の仕事が将来なくなると言われている主な理由は以下の3つです。
【理由1. 設計がAIに取って代わられる】オックスフォード大学のAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が2013年に発表した「自動化される職業」として機械設計者が取り上げられています。AIの発達によって、将来機械設計者の仕事が機械化されると考えられています。ただし、機械設計者がする全ての仕事がAIに奪われるとは考えにくいです。そのため、生き残っていくにはAIではできない仕事ができる機械設計者を目指す必要があります。
【理由2. CAD・CAEの自動化が進む】設計を行う上で、3DCADなどの図面化は自動生成できるようになっています。また、CAEについてもどんどん自動化されることで省略可能です。今後、AIの開発が進めば、CAD,CAEの作業の自動化がますます進んでいくと考えられます。その結果、CAD・CAE作業するだけの機械設計者は仕事を失ってしまう可能性が高いです。
【理由3. 海外へ設計業務がアウトソースされる】海外へ業務をアウトソースすることも可能性が高いです。機械設計者の行う業務を海外へアウトソーシングしてしまえば、国内で開発する必要はなくなります。その結果、国内の機械設計者の求人数が減り、スキルの低い機械設計者は仕事をリストラされたり、転職できなかったりする可能性があります。
だからといって結論から言うと「機械設計者」という職業がなくなることはないと言えます。ただし、指示された3Dモデリングをするような単純作業はなくなります。そこで機械設計者の需要と将来的に必要となる「7つのスキル」についてご紹介します。
【その1.需要の高いCADソフトを使いこなす】(solidworks・catia・creo・fusion360)
【その2.AI開発など最新技術を習得する】今後 機械設計とITはより密接につながってきます。・IoT(Internet of Things)・AI(人口知能)・VR・AR・ブロックチェーン技術・クラウドに関する知識・セキュリティーに関する知識
【その3.誰にも負けない問題解決力を身につける】機械設計者を悩ます問題といえば、仕様決めと強度試験・クレームです。
【その4.向上心を維持し続ける】ものづくりは日々技術革新が行われます。そのため、常に最新のスキルを学習する向上心が必要です。
【その5.自分の得意分野を磨く】まず機械設計者として、最低何か1つ得意分野を持ちましょう。
【その6.コミュニケーション能力を高める】将来性のある機械設計者になるためには、コミュニケーション能力は必要です。仲間と的確に協働できることが今後求められます。
【その7.マネジメントスキルを身につける】プロジェクトをまとめていたベテランエンジニアが減っていく中で、このスキルは将来的により重要視されていきます。
―ー現在私達の業務では上記の対策の1つとして「外注化を推進」しております。前に述べたように図面だけを書く仕事は今後淘汰されます。AIに置き換わりの難しいクリエイティブな業務に特化していくことが生き残る為の、対応に成ります。外注化進めると共にご紹介した7つのスキルを意識して、毎日の業務推進をお願い致します。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA