「新たな価値を生み出す挑戦」(1082号)・・従業員第一主義のAZA

「イノベーション」とは、モノや仕組み、サービス、組織、ビジネスモデルなどに新たな考え方や技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことを意味します。今日はイノベーション事例のご紹介をしたいと思います。「選書カルテ」という顧客へのアンケートをもとに店主が1万円分の本を選び送る北海道砂川市の「いわた書店」。現在発送待ちの顧客が3000人もいます。外見は街の小さな本屋ですが、経営手法がちょっと違うのです。新刊書籍や雑誌は通常、取次業者を介して書店に並びますが、これをやめたのです。あてがわれた本ではなく、読んでもらいたい本だけをそろえるようにしました。店主が選書に専念するため、営業日の午後2時間程度は店を閉じます。個人書店の経営は厳しく、いわた書店も例外ではありませんでした。「選書」を始めた数年間は鳴かず飛ばず・・。万事休すかと思われた矢先にドラマが起きました。深夜番組で紹介された選書の内容がネットで拡散し、申し込みが殺到したのです。「オセロの石が一気にひっくり返るように・・・と」景色は180度変わりました。書店の返本率は4割程度とされる中、現在では仕入れた本の98%を売ることができます。コロナ禍にあっても選書だけで1日の売り上げが立てられているのです。「自分の人生に寄り添ってくれるような、本当におもしろい本を探し求めている」読者に応えたいと・・。選書のノウハウは公開しており、まねしたい同業者は大歓迎となっています。おもしろい本の教え合いができれば日本の書店文化も変わると信じているとのことです。志あるところに起死回生が待っていたのです。私達の機械設計を基本としたサービス提供も新たな価値創造が必要です。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA