①4月1日から食品や定番のおやつ、紙おむつまで幅広い商品の価格が引き上げられます。小麦や大豆といった原材料価格が高騰しているためで、家計に厳しい「値上げの春」となりそうです。成人年齢が20歳から18歳に引き下げられるなど、暮らしに関わる大きな制度改正も行われます。日清オイリオグループは家庭用食用油の価格を1キログラム当たり40円以上引き上げます。カゴメはトマトケチャップなどを最大9%程度値上げ。大塚食品(大阪市)の「ボンカレーゴールド」は税別価格が10円高い190円となります。サントリースピリッツ(東京)のウイスキー「山崎12年」(700ミリリットル)は8500円から1万円へ、約18%の大幅値上げ。やおきん(東京)のスナック菓子「うまい棒」は発売以来、40年以上にわたって据え置かれてきた10円から12円に値上げされます。輸入小麦の政府売り渡し価格は4月1日に約17%引き上げられます。パンや麺類などは既に値上がりしていますが、今後も価格上昇は続きそうです。花王の紙おむつ「メリーズ」は約1割の値上げ。日本製紙クレシア(東京)は「スコッティ」など家庭紙全般の価格を1割以上引き上げ。電気代の上昇が続く公共料金では、首都高速道路の上限料金も普通車で1320円から1950円に値上げ。この値上げラッシュで気になるのは賃金の行方です。賃上げ企業に対する法人税の優遇措置が拡充されることが追い風になれば、家計の負担が和らぐもしれません。弊社は8月が昇給時期ですので検討していきます。
②改正民法の施行で、成人の年齢が20歳⇒18歳に引き下げられます。そのことにより18歳から親の同意なしに携帯電話や賃貸住宅、ローン、クレジットカードなどが契約できるようになります。
③「プラスチック資源循環促進法」の施行に伴い、小売店や飲食店は使い捨てフォークなどの配布削減が求められます。
④改正育児・介護休業法の施行で、育休取得の意向確認などが企業に義務化されます。男性社員の育休取得率100%を目指すセイコーエプソンは「上司・本人向けマニュアルなどで取得までフォローします」と意気込んでいます。
⑤年金制度も変わります。現在は原則65歳の受給開始年齢を繰り延べできるのは70歳までですが、4月からは75歳まで可能になり、繰り延べた期間に応じて受給額が増えます。来月からご紹介した以外のことも多く変わりますのでご注意ください。
エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA