「仕事のミスが絶対なくなる方法」(1100号)・・技術屋の相談役のAZA

仕事にはミスがつきものですね。私達の業務は「設計ミス」というミスに繋がります。設計事務所で一番大切なことの1つは「図面精度」になります。作図・設計ミスが多く図面精度が悪いとなれば信頼性の低い会社・・といわれかねません。読書がテーマの木曜日ですので「仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方 」(著者:宇都出雅巳氏)という書籍をご紹介致します。本書では、①ミスには記憶に関するメモリーミス ②注意力に関するアテンションミス ③「伝えたつもり」「わかったつもり」になってしまうことで生じるコミュニケーションミス ④そして誤った判断を下すジャッジメントミスの四種類に分類しています。今日はメモリーミスについて取り上げたいと思います。  メモリーミスとは「上司の指示を忘れる」「書類の置き場所を忘れる」といった記憶そのものが原因で起こるミスのことです。このようなメモリーミスは、記憶に対する過信、つまり「しっかり覚えた」「忘れないだろう」という思い込みに対し、あっさり忘れてしまうという「現実」とのギャップから発生するものです。「覚えた」と思ってから20分後には覚えたことの42%を忘れてしまい、1日後には74%を忘れてしまうのです。「覚えた直後に急速に忘れてしまう」ことの原因も判明してきている。記憶のひとつである「ワーキングメモリ」は脳のメモ帳と例えられ、一時的に記憶が貯蔵される領域となっています。例えば本を読むとき、直前の文章の内容を記憶しておかないと読んだそばから忘れてしまい、読み進めることはできません。会話の際も、相手が発した言葉を一時的に覚えているからこそ、言葉をつなぎながら話の内容を理解することができる。そのような場合にワーキングメモリは活躍しています。しかしこの一時的な記憶の保管場所である「ワーキングメモリ」の容量はとても小さく、貯蔵できる物事は、せいぜい7つ前後(7±2)と言われています。ではメモリーミスを防ぐには・・。こうした記憶のミスは脳の限界によるものであり、したがって「忘れない」ではなく「忘れるものだ」という前提に立って対策を講じるべきであります。どうしたら忘れる自分をフォローできるか、という視点の切り替えが重要となってきます。そのためにメモを取る習慣が大切になってきます。「覚えられない!忘れてしまう!」と思ってメモをしっかり取ることが大切です。

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