「なぜ?を五回繰り返せ」(1175号)・・精密機械設計・製作のAZA

今日は、生き方の教科書からトヨタ自動車の第9代目社長の張富士夫氏の残したことばをご紹介します・・。現場では、まず疑問を持てとも教わりました。そのために、「なぜ?」を五回繰り返す訓練を徹底的にさせられました。大野耐一(後の副社長)も鈴村喜久雄(後の生産管理部生産調査室主査)何かトラブルが発生して報告に行くと、決して「ああ、そうか」では済ませてくれないんですね。「昨日は予定の台数を造ることができませんでした」と言うと「なぜだ?」。「この機械が故障したからです」「なぜだ?」。「油漏れがしたらしいです」「なぜだ?」。そのへんからもう分からなくなって口ごもっていると「馬鹿もん!」と雷が落ちるんです。仕方がないから今度は故障した機械の所へ行って、「なぜボルトが緩んだんだ?」「なぜ油が漏れたんだ?」と、「なぜ?」を五回、六回と繰り返すうちに、「そうか、ここがまずかったのか」と真因に辿り着く。そこで手を打つと、二度と同じトラブルは起きないわけです。一番まずいのは、ボルトが緩んでいるのを見つけた時に、ただ締め直しただけで済ませてしまうことです。「なぜだ?」と追及して真因を解消していないと、後でまた緩んで油漏れを繰り返してしまい、大目玉を食らうわけです。若い頃に大野や鈴村からうるさく言われ続けたおかげで、最低五回は「なぜ?」を繰り返すのが私の癖になってしまいました。これは仕事に限らず、例えばお腹が痛い時に「なぜ?」を繰り返して、健康のことをいろいろ考えるようにもなりました。社長に就任した時も従業員に、各々の職場で「なぜ?」を繰り返して真因を突き止めることの重要性をお話ししました・・。『「なぜ?」を五回繰り返せ』私達の業務でもとても重要な考え方ですのでご紹介させて頂きました。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA