電子デバイス産業新聞から「半導体装置産業はいまだに逼迫・・」との記事を紹介致します。半導体製造装置の分野において日本メーカーは総じて好調です。国内最大手、東京エレクトロン(TEL)の22年4~6月期の半導体装置のセグメント利益率は29%。半導体装置全体の23年3月期売り上げは約2.3兆円の予想となっています。弊社取引先のTELは世界装置ランキングで、アプライドマテリアルズ、ASMLに次ぐ3位に位置しています。また弊社取引先のアルバックは半導体・電子部品製造装置の23年6月期売り上げが33%増の905億円見込み。弊社の取引先のキヤノンも22年11月期でインダストリアル部門は純利益22%増の2620億円の予想。半導体装置産業の引き合いは強く、2~3年先を見込んで発注は増え続けています。半導体設備投資も落ち込みは当面は無いと思われますが、市場が伸びないことはボトルネックであり、需給バランスの崩れに少し注意を払う必要があるとはいわれています。また製造装置の価格は高騰しています。最先端のEUV露光装置はいまや販売価格1台200億円を超えたそうです。またEUV装置を入れれば、半導体の工程数はこれまでの700工程から1300工程と倍増するために、投資をしてもムーアの法則に準じたコストダウンが効かないという不安感が業界に蔓延しているともいわれます。一方、半導体市場の伸び率については、WSTS(世界半導体市場統計)が22年の従来の成長率見通し16.3%を少しだけ下げて13.9%としました。しかし、7~8%の成長が良いところであろう、と分析する人たちが多いとされています。ちなみに、WSTSは23年の成長率予測は4.6%に留まり、19年以降で最も低い伸びに留まる見通しを明らかにしました。しかし来年の半導体売り上げの伸びはなんと、日本が5%増で地域別で最高となる見通しです。半導体の市場は減退しますが、製造設備である私達の設計している装置の需要は引き続き堅調のようです。
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