「赤信号で止まりますか」――調査では車を運転する人は全員が「止まる」と答えます。では、歩行者が渡ろうとしている、信号機のない横断歩道ではどうでしょうか。「止まる」人が多いと願いたいですが、実際には「止まらない」人が約7割にものぼったのです。日本自動車連盟(JAF)の調査によれば、信号機が設置されていない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている時、一時停止した車は何と30・6%だけだった・・(2021年調査)。道路交通法では、横断歩道などを渡ろうとする歩行者などがいるかいないか分からない場合は横断歩道の手前で停止できる速度で走行すること、また、横断中もしくは横断しようとしている歩行者などがいる場合には一時停止することがドライバーに義務付けられています。違反すると罰則の対象となり、違反点数2点、反則金9000円(普通車の場合)の行政処分が科せられます。昨今、この取締が強化されていることを実感しています。21年に全国の警察が横断歩行者妨害で摘発したのは32万件超と、過去最多を更新しました。違反の多さ以上に、横断歩道が全く安全ではない現実に驚きです。21日から「秋の全国交通安全運動」(30日まで)。警察庁では、交通事故死者数に占める歩行者の割合が高いことを踏まえ、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」などの重点事項を定めています。ドライバーになる私達は今一度、「横断歩道は歩行者優先」との基本に徹し、横断歩道手前での減速・一時停止を厳守して参りましょう。また、歩行者になる私達も手を挙げるなどドライバーに横断する意思を明確に伝えることや、安全を確認してから横断を始めることなど、自らの安全を守る行動を心がけましょう。交通死亡事故はかなり減少してきましたが日本人の死因の7位に交通事故を含む不慮の事故があげられます。私たちは、ドライバーであれ、歩行者であれ、絶対に“事故を起こさない”“事故に遭わない”との意識を持ち、交通ルールを順守し、無事故でお願い致します。
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