梅雨時の体調管理を考える」(1299号)・・業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク今年も全国的に梅雨時を迎え、蒸し暑い日が続いています。消防庁の発表によると、昨年6月の全国の熱中症救急搬送人員は1万5000人を超え、調査を開始した2010年以降で最も多い数となりました。熱中症は、暑さの厳しい夏だけでなく、湿度が高くなる今の季節にも注意が必要です。
環境省が発表する「暑さ指数」は、熱中症の危険度を判断する指標となっています。いくつかの要素の中で、算出において最も重視されるのは湿度です。気温が同じでも湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなります。そのため、体温が上昇し、熱中症の発症リスクが高まります。
熱中症を防ぐためには、通気性が良く、吸汗性や速乾性に優れた衣服を着ることが重要です。また、扇風機やエアコンを活用して、適切な室温管理を心掛けることも大切です。さらに、適度な水分補給も不可欠です。室内で過ごす場合や、喉の渇きを感じないときでも、油断は禁物です。
長雨が続く梅雨時には、気圧の変化などにより頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状が出て、体調を崩す人も多くいます。医学博士の佐藤純氏は、「天気痛」と呼ばれる天候の影響で起こる痛みや、その継続によって抑うつが発症する体調不良の要因の一つは、「自律神経のバランスが崩れて痛みを感じやすくなっている」と述べています。
自律神経を整えるためには、規則正しい生活リズムが重要です。特に、起床・就寝時の過ごし方に注目しましょう。できるだけ毎朝同じ時間に起きて、日光を浴び、朝食をしっかり摂ることで、体内時計がリセットされます。夜は、就寝の1〜2時間前にぬるま湯に浸かったり、寝る直前の食事やスマホの利用を控えるなど、体をリラックスさせる工夫をしましょう。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいことがよくあります。気象の変化と健康状態の関係は古くから認識されています。ぐずついた天気が続きますが、自身の工夫と意識を持って体調を維持・改善することは可能です。できる範囲で対策を始めて、元気で健康な日々を送りましょう。

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