「物流の2024年問題ご存知ですか?・・」(1331号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク物流の2024年問題とは、トラック運転手の残業規制強化によって引き起こされる人手不足などの課題に対応するための取り組みを指します。これに対応するために、異業種の企業が協力して先端の量子技術を活用した混載システムを導入する動きが広がっています。従来、飲食料品や日用雑貨、自動車部品などは異なるタイミングで発注され、物流網も各社独自のものでした。そのため、多業種間での大規模な混載は進んでいませんでした。しかし、物流効率化を模索していた商用車大手の日野自動車は2018年に「NEXT Logistics Japan」を設立し、これにアサヒグループジャパンや住友ゴムエ業、三菱UFJ銀行など19社が出資しました。これにより、荷主と物流業者が垣根を越えて対応に乗り出すこととなりました。この取り組みの中で注目されているのが、「NeLOSS(ネロス)」と呼ばれる自動配車システムです。量子コンピューターを利用することで高速計算が可能となり、従来2時間以上かかっていた配車と荷物の割り付けがわずか40秒で行われるようになりました。これにより、作業時間が大幅に短縮され、精密な運行計画の実行と積載率の向上が実現されました。さらに、大型トラックにトレーラーをつなげた全長25メートルの「ダブル連結トラック」を活用し、高速道路で大量の荷物を効率的に運ぶ手段も採用されています。また、相模原市と兵庫県西宮市の2つの拠点で積み替えを行い、中継地点で運転手を交代させることで、過度な負担をかけずに物流を効率化しています。「NEXT Logistics Japan」の梅村幸生社長は、「運転手の労働時間短縮と給与の増加を両立させたい」との意欲を示しています。2024年問題への対応に向け、異業種が連携し、先端技術を駆使した物流の効率化が進められています。これにより、物流の混乱を最小限に抑え、より効率的な物流体制の構築を目指しています。逆境から変革を生みチャンスに変えていく取組に大注目ですね。

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