「デジタル適応支援教室(U@りんくす)・・」(1343号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク不登校の児童生徒に安心して過ごせる心の居場所と学びの機会を提供するため、様々な地域の地方自治体で取組が行われています。その中でも宇都宮市は、本年度から新たなアプローチとして、インターネット上の仮想空間「メタバース」で学習支援や心のケアを実施する「デジタル適応支援教室(通称・U@りんくす)」を開設しています。「U@りんくす」の主な対象は、学校内の別室登校や適応支援教室などに通うことができない不登校の児童生徒です。このプログラムでは、以下の3点の支援内容が掲げられています。
1.学びの機会の保障
参加する不登校児童生徒一人一人に合わせた学びの機会を提供します。これは、「AI(人工知能)型学習ドリル」を活用し、最適な学習プランを提供することで実現されます。また、専任教員が動画コンテンツから適切な教材を提案し、学習計画のサポートも行われます。
2.心とつながりのサポート
アバター(分身キャラクター)を介して、不登校児が社会とのつながりを確保できるようになっています。オンラインを通じた学習支援や相談の他、児童生徒同士の交流を促すホームルームや、現実世界での交流が可能なイベントの開催が行われます。さらに、スクールカウンセラーが心のケアや自信の回復をサポートします。
3.将来の社会的自立
「U@りんくす」では、将来のキャリア形成につながるプログラムも充実しています。農家や民間企業の仕事の様子をライブ配信したり、陶芸や書道、プログラミングなどの「オンライン体験活動」、大学・専門学校との連携も行われています。
この取り組みでは、職員5人が対応しており、ICT(情報通信技術)支援員やスクールカウンセラーが含まれています。また、小中学校との連携も強化されており、学校長の判断で「U@りんくす」の活動が「出席扱い」になるよう、児童生徒の活動状況が常時共有されています。現在は、市内の児童生徒の不登校者が増加しており、市の調査によると、市内の児童生徒の不登校者は2021年度で1126人となり、9年連続の増加。このうち約300人が、全く学校に行けない状況にあります。
特に学校や社会との接点が希薄な児童生徒に対して学びの機会を提供することが重要です。市教育センターの金子渉所長は、「U@りんくす」が学校を介さずにホームページから申し込めることで気兼ねなく相談できる環境を提供していると話しています。
宇都宮市のこのような積極的な取り組みによって、不登校児童生徒の学びの機会の確保と将来の社会的自立を支援していることがわかります。引き続き、市が不登校児のための学びの機会を強力に推進していくことで、子供達への明るい未来につながることを祈り、願っています。

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