日本人の美徳を表す『おかげさま』という言葉・・」(1345号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

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久しぶりに書籍のご紹介です。書籍:「小さな感謝」著者はプロ司会者で作家の鹿島しのぶさん。自身の多彩な経験を元に「これを言うだけで相手からの好意が爆上がりする…日本人だけが口にする”感謝の念”を表す「パワーワード」 とは・・・
応援される人は「おかげさま」を口にしています。ビジネスシーンにおいても感謝の言葉は大切です。
人生を好転させる一番簡単な方法
応援される人は何をしているのか。プロ司会者で作家の鹿島しのぶさんは「どんなに能力がある人でも、部下や同僚の協力がないと仕事は成り立たない。周囲の人から好意を集めて応援される人は、常に意識のなかに感謝の念を持ち、日本人の美徳を表す『おかげさま』という言葉を口にする」という――。
「感謝」を口にできない人はやがて淘汰される
ビジネスシーンにおいても感謝の言葉は大切です。
なぜなら、感謝の言葉をしっかり口にできるかできないかで、周囲の人があなたに向ける評価が大きく変わってくるからです。感謝の言葉を口にできない人は、けっして“人望=評価”を得られません。そういう人間は、厳しい言い方をしますが、やがて淘汰され、消えていくのです。
「お疲れさま」だけでは言葉が足りない
逆に、仲間に感謝の気持ちをきちんと言葉にして伝えられる人は、それだけでまわりからの人望を集め、徐々に評価を高めていきます。組織のなかでは、仕事の能力ばかりで評価が決まるわけではありません。むしろ、上に行けば行くほど、「感謝」をベースにした人望力のほうが重視されることが多いのが現実です。そうしたことを考えると、「みんながいてくれるから自分の存在がある」という事実をしっかりと自覚したうえで、感謝することをけっして忘れてはいけないということになります。あなたも、「ありがとう」で、もっと信頼の輪を広げていきませんか?
「小さな感謝」を積み重ねる
感謝の気持ちを表すにはいろいろな方法があります。何かお世話になったときに、感謝の思いを込めたお礼の手紙を書くのもいいでしょう。手紙では大げさだと思えば、メールやSNSでメッセージを送ってもいいと思います。「小さな感謝の積み重ね」が何より大切だと思っています
「凡事徹底」がチャンスを引き寄せる
「凡事徹底」という言葉がありますが、なんでもないようなあたりまえのことを徹底的に行なうことを意味し、私は感謝するというのはまさにそうあるべきだと思っています。そもそも感謝とは、自分を振り返り、いかにたくさんの人の存在のうえに成り立っているかを自覚することから生まれる“あたりまえの感情”であることは、これまで書いてきたとおりです。そのあたりまえのことを、日々徹底して、言葉にしたり、行動にしたりして示していくことが大切なのではないでしょうか。
見せかけの「ありがとう」は必ず見透かされる
残念なのは、見せかけの感謝の言葉を口にすることです。心のこもっていない「ありがとう」は誰の心にも響きません。表情、態度、話しぶり……見せかけの「ありがとう」は必ず見透かされます。感謝の気持ちの根底にあるのは、相手への敬意、リスペクトする心です。上下関係にとらわれず、性別や年齢に関係なく接すること、その姿勢が大切です。人生を好転させたかったら、なんでもないような小さな感謝を凡事徹底し、積み重ねていくべきなのです。それを実践している人のまわりには“信頼の輪”が広がっていきます。そして、その信頼の輪はさまざまなチャンスを引き寄せてくれるでしょう。
日本人の美徳「おかげさま」はパワーワード
感謝の気持ちを伝える際のパワーのある言葉として、「おかげさま」を挙げたいと思います。「おかげさま」は、他人から受けた助力や親切に対して感謝の気持ちを表す言葉です。
日本人は古くから、この「おかげさまで」という言葉を日常的に使ってきました。いまでも地方に行けば、たとえば道ですれ違ったときなどに「おかげさまで暖かくなってよかったですね」などと会話しているのをよく耳にします。暖かくなるかどうかは気象現象にすぎないのですから、別にありがたがることはないはずですが、自然に対しても感謝しているのです。これは、四季に恵まれた島国の自然とうまく調和して生きてきた日本人の特質だと思いますし、このように森羅万象に感謝の念を抱けるのは、日本人の美徳ともいえるでしょう。
好意を持ってくれる相手に対し、自分も好意を抱く
それはさておき、この「おかげさま」という言葉は、日本ではいまも生きていくうえで便利なコミュニケーションツールのひとつとなっており、ビジネスシーンでもよく使われています。「おかげさま」を添えた文書を受け取った人は、感謝されていることに満足感を覚えますし、自分が好意を抱かれていることを認識します。自分に好意を持ってくれる相手に対し、自分も好意を抱くのはいうまでもありません。逆にいえば、きちんと感謝の思いが伝わってこそ、相手もシンパシー(共感)を感じ、「これからも応援してあげよう」と思うようになります。だから、「おかげさま」が大切なのです。7月決算の弊社では新年度がスタートしています。感謝の念を表す「「有難う」「お陰さま」と積み重ねていきましょう。

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