「甲子園球児を支える阪神園芸の神整備・・」(1348号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

技術屋のサブスク 阪神甲子園球場は、高校野球の聖地として知られ、その美しいグラウンドは「日本一の球場」として称賛されています。しかし、その美しいグラウンドを保つためには、熟練のグラウンドキーパーたちによる神のような整備作業が欠かせません。阪神電鉄の子会社である「阪神園芸」がその整備を担当し、球児たちのプレーを裏から支えています。1968年に設立された阪神園芸は、甲子園球場のグラウンド整備を専門に手がけており、1979年からは本格的な整備を行っています。その技術は「日本一」とも称されるほどで、そのスピーディーで丁寧な作業は野球ファンに広く知られています。阪神園芸の技術が全国に広まったきっかけは、2017年のプロ野球クライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦での出来事でした。大雨の中、行われた阪神対DeNA戦ではグラウンドが水浸しになりましたが、グラウンドキーパーたちはイニングごとに速乾性の土を運び込んで整備を行い、試合続行を支えました。この快速かつ効果的な対応は「神整備」と称され、SNS上で多くの称賛を受けました。阪神園芸のメンバーたちは、降雨による試合中止の際でも、試合が再開する可能性を常に考え、1時間後には練習できるように整備を施すほどの気配りを行っています。運ぶ土の量や整備の順番、降水量や気温まで細かな点にまで注意を払い、プレー状況を最適な状態に保つことに自信を持っています。グラウンドの硬さが選手のプレーに影響を与えることを理解している阪神園芸は、シーズンオフの1~2月には内野全体を大規模なメンテナンスで固め直す作業を行っています。選手たちが最適なコンディションでプレーできるよう、適切な土の硬さを保つことが最重要課題とされています。毎日約20人のメンバーが、甲子園球場の日々の整備に取り組んでいます。甲子園大会では1日に最大4試合が行われるため、どの試合も同じ高水準のグラウンドを提供することが求められます。ただ整備するだけでなく、選手たちへの「神対応」も心がけており、最高のプレー環境を提供することに誇りを持っています。阪神園芸の金沢さんは、「最高の条件でプレーして、良い思い出を持ち帰ってもらう。そんな舞台を整えるのが私たちの仕事」と述べています。彼らの信念のもと、甲子園球児たちが最高の状態でプレーできるよう、日々努力を惜しまない姿勢は、今後も変わることのないものとして続いていくでしょう。感動とドラマの夏の甲子園もいよいよ決勝戦。最後まで球児に熱いエールを贈りたいですね!

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA