「車載や省エネルギーがキーワード・・」(1351号)業界初・ものづくり技術支援をサブスクで提供するAZA

 技術屋のサブスク 電子デバイス産業新聞の記事から、「車載や省エネルギーがキーワードのルネサス、富士電機、三菱の業績は今や絶好調!」という記事のご紹介です。
日本列島は猛暑に喘いでいますが、この夏に来て絶好調となっている企業も数多いのです。それらは、みな時代のキーワードであるSDGs革命にマッチングした事業展開を行っています。すなわち、EVであり、省エネルギーエアコンであり、日本勢が今後進めていく方向性の正しさを証明しているのです。
ルネサス エレクトロニクス
ルネサス エレクトロニクスは、1~6月期の純利益率が驚異の27%であり、純利益額は1958億円を記録し、前年同期比77%増という驚異的な成長を遂げています。車載向け高単価な半導体の需要が増加し、採算性が著しく向上しているのです。円安の影響もあり、秋以降の見通しも好調です。
三菱電機
三菱電機は、4~6月期の純利益率が5%、純利益額が578億円となり、前年同期比73%増という好調な業績を維持しています。高性能な省エネルギーヒートポンプ空調の需要が高まっており、パワーチップの拡大も堅調であり、高水準の業績が期待されているため、半導体投資を強化しています。
富士電機
富士電機は、24年3月期の純利益が前年比5%増の645億円と予想され、4期連続で過去最高を更新する勢いです。EVの普及が急速であり、同社のパワー半導体も活況を呈しています。売上は5%増の予想で、1兆600億円という過去最高の売上を見込んでいます。
パワー半導体への投資
パワー半導体向けのウエハーの大型投資も進行中です。住友電工は300億円を投じて兵庫県内の既存工場に新ラインを設ける計画を進めており、EV向けの必要なパワー半導体のSiCウエハーの量産体制を構築する予定です。信越化学グループの三益半導体工業も770億円を投じて300mmウエハーの新工場用地取得に取り組んでおり、信越化学工業やSUMCOなども新工場建設に巨額の投資を行う計画です。
これらの動きから、省エネルギー半導体とその材料に関する投資の流れは今後も注目を集めるていきます。日本政府もこうした動きをサポートするため、補助金を提供する可能性があります。日本の材料に強い企業の国内投資は、有力な外国系半導体企業を日本に引き寄せる役割を果たすと考えられており、台湾のTSMCや韓国のパワーチップ企業も日本進出を表明しています。日本は「装置と材料の国ニッポン」として、パワー半導体分野での重要な役割を果たしており、今後もその地位をさらに強化していくことが期待されています。

エンジニアリング事業部・最近の実績☆☆AtoZtoA